過去があって今がある…「先祖と子孫」の今後 | NewsCafe

過去があって今がある…「先祖と子孫」の今後

ビックリ ニュース
毎年の死亡者数は出生数をとうに超え、2008年の1億2800万人をピークに人口減少し続ける日本。少子化によって両親・祖父母の計6人分の経費がひとりの孫にかけられることを"シックスポケット"などと呼び、子供向け商品のマーケット拡大が期待される現状だ。
しかし同時に「夫婦で4人の親を看取る」、あるいは「単身者が2人の親を看取る」状況も増えており、葬儀や墓所にかける経費の節減が求められる世の中でもある。少子高齢化は、経済や福祉に限らず様々な方面に波紋を呼んでいるが、なかでも数字に表れやすい分野のひとつが"冠婚葬祭"だろう。代を重ねるにつれ、承継者・縁故者がいなくなり無縁化する墓の増加…いわゆる"無縁墓"の問題も深刻である。
そんななか、NewsCafeのアリナシコーナーにも、ユーザーから「先祖より子孫が大事だと思う?」という調査希望テーマが寄せられたらしい。調査結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。

【アリ…61.7%】
■亡くなった人より、今いる人が大事です。
■過去より未来。
■法事の日に子供が危篤だったら子供だろ?
■どちらも大事だけど、今自分が守るべきは子供だから。
■昔から「墓に布団は着せられぬ」と言うでしょう。
■故人がいて今がある訳だが…。故人の様に将来を見て前に進みたい。
■未来を託すからね。私には子孫ナシだけど良い環境を残さねば!
■どちらかを選べと言われたら子孫。ご先祖様もわかってくれる。
■今ある命に感謝し一生懸命生きることがご先祖様への恩返し。
■どちらも大切。比べるのはおかしい!

【ナシ…38.3%】
■ご先祖様のお陰で今の自分がいる。感謝です。
■先祖があるから子孫がいる。道理です。
■この恩しらずがッ!! と、お嘆きです。
■子供たちは何とかやって行きます。ご先祖様は自ら供養できないので。
■先祖をチャント供養してなきゃ子孫はマトモに育たないんだぜ。
■先祖に感謝し未来を大切にする。粗末にすれば粗末にされる。
■過去がないと未来もないのでは?
■卵が先か鷄が先か? …と同じ。
■比較できない。御先祖あっての自分。ないがしろにしちゃ駄目。
■子孫か…縁なかったな…。

結果は【アリ派】が6割の多数派となっているが、両派ともに寄せられた回答は真摯な内容ばかりであり、「比べられないけれど、あえて選ぶなら」の声が非常に多かったことは書き添えたい。また「比べるなんておかしい。マトモなアリナシはないの? Cafe最近どうしたの?」という意見もあった。確かに、答えの出ないテーマではあるのだが…。
それでも日本は、前述のような多くの問題に直面している。たとえ「先祖と子孫、どちらも大切にしたい」と考えていても、先立つ物は有限だ。どちらかを選ばねばならない局面が、出てこないとは限らない。このテーマを寄せてくれたユーザーも、そんな局面に立って悩んでいたのかもしれない。

[文・能井丸鴻]
《NewsCafeアリナシ》
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