音も味わう年の暮れ…「蕎麦は音をたてて啜る」7割超 | NewsCafe

音も味わう年の暮れ…「蕎麦は音をたてて啜る」7割超

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総務省統計局「家計調査」から"めん類への支出"の項目を見てみると、そうめんや冷麦を含む「乾うどん・蕎麦」は、6月~8月の夏場に支出金額が多く、逆に「生うどん・蕎麦」は12月が最も多い。その理由はもちろん、今日という日に多くの人が食す"年越し蕎麦"にあるのだろう。
"年越し蕎麦"の由来には諸説あるようだが、長く伸ばし細く切って作る蕎麦から「健康長寿」「家運長命」を連想、縁起をかついで食べるようになったという説が最も一般的だ。今となっては、縁起云々を抜きにしても、蕎麦を啜らねば年末気分が出ないというものである。
…と書いておいて何だが、蕎麦といえばいつも"啜るか否か"の論争が持ちあがるのもお約束だ。NewsCafeのアリナシコーナーでは「蕎麦は音をたてて啜る、アリかナシか」という調査が実施されたらしい。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。

【アリ…75.9%】
■当たり前の話!! うどんも然り!!
■蕎麦はすするからこそ風流を感じ楽しめる。古来からの日本の食文化。
■麺類は食べる時、自然と音がでる。
■何でナシがおるねん! 日本人なら啜って食うやろ!?
■音をたてて食べるものだから。
■無音では食べられない気がするけど…。
■のんびりと行儀良く食ってたら、麺がのびるだろうが!
■それが日本人の粋な蕎麦の食べ方。でも静かに食べるのもアリ。
■パスタ以外は啜って食べる。ラーメン、冷や麦、冷やし中華、蕎麦、うどんも。
■ただあんまり大きい音で啜るのはイヤだな…。

【ナシ…24.1%】
■落語家じゃあるまいし、通ぶって大袈裟に音をたてるな!!
■ひとりで食うならいいが、周りに人がいるなら迷惑だよ。
■麺類はすべて、むせるのですすれません。
■うまく啜れないから(汗)。
■ビチビチビチビチはねるじゃん。折り畳む様にして食べる。
■蕎麦アレルギーで蕎麦は食べられません。
■景気良く啜りたいケド。一緒に空気吸い込み過ぎて呼吸困難(苦笑)。
■それが正しい食べ方だからと外国人に強制させる人いるよね。
■子供の頃、麺類を音を立てて食べると親に酷く叱られました…。
■それが正しい食べ方でしょうけど、たててないと思う、習慣で。

【アリ派】多数派とはいえ【ナシ派】も2割超…およそ4人にひとりは「蕎麦を啜らず食べる」と答えている。なるほど、マナーとして"啜る"が定着している…と言い切るには不安な数字だ。気になったのは【アリ派】に寄せられた「蕎麦を啜らないのはマナー違反」という意見と、逆に【ナシ派】に届いた「元は落語でそれらしく見せるために啜っただけですよ」という声だ。果たしてどちらが本当なのか。
調べてみたところ確かに「古典落語『時そば』をラジオ放送する際に"蕎麦を食べるシーン"が伝わりづらかったため、落語家たちがズズーッと音を立てて表現、それがきっかけで音を立てて蕎麦を啜る食べ方が広まった」…という説があるようだ。
しかし一方で「啜ることで麺とツユと空気が混在して口中に入り、香りが立つ。舌と嗅覚の両方で味わうことができる食べ方だ」と"啜る"食べ方の正当性を主張する説や、「戦国時代から蕎麦を啜る習慣はあった」とする説もあり、真実は不明である。
ともあれ今日は一年の締めくくり…。自分や周囲の人が、おいしく楽しく過ごせれば良し、といったところで手打ちにしたい。

[文・能井丸鴻]
《NewsCafeアリナシ》
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