「天涯孤独」という言葉を真剣に考える | NewsCafe

「天涯孤独」という言葉を真剣に考える

ビックリ ニュース
「天涯孤独の身の上」…。よく聞くフレーズではあるが、現実的に自分がそうなる可能性や、身の周りにそういう人がいるのか否かを考える機会は少ないのではなかろうか。
そもそも"天涯孤独"という言葉を辞書で調べても「遠く異郷にひとり暮らすこと。また、身寄りがないこと」としか書かれていない。異郷にひとりで暮らすことはともかく「身寄りがない」とはどの程度をいうのか。
ちなみに"親族"の民法上の定義は「6親等内の血族、配偶者及び3親等内の姻族」となっているようだが…この定義を"身寄り"とするのならば、完全に把握している人の方が少ないのではないか。
NewsCafeのアリナシコーナーでは「天涯孤独、アリかナシか」という調査が実施されたらしい。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。

【アリ…49%】
■いまだに独身貴族なので、老後は、そうなる可能性大。
■望むところ。しかし現実は、親類縁者多し。
■好きでそうなる訳じゃなくても誰しもありうる。
■夫がいなくなると確実にそうなる。もともとひとりだし。
■私のことだね、当然友達もひとりもいませんよ。
■険悪な親族なら天涯孤独の方がマシです。
■お金さえあれば、天涯孤独ほど気楽な身分はないと思う。
■このままだと将来的にそうなる。そして孤独死。悲惨な末路。
■近い将来そうなる可能性が高い。
■人間孤独なもんだよ。最後はひとり。

【ナシ…51%】
■それは嫌だよ。
■将来そうならないようにしたいものですね(汗)。
■自分はそうではないという意味で。そういう方もいるかと…。
■本当のひとりは嫌、大勢の中で孤独を楽しみたい。
■寂しいよね…。
■私の父の口癖ですが(笑)、意外と友達が多い。そんなもんですよ。
■孤独だと思ってる方へ。あなたを見守ってくれる人は必ずいます。
■語りたい事は多々あるけど30字では足らないなぁ。
■幸いにも今現在は親族親類は存命。ただ…この先考えるとね(苦笑)。
■何だか寂しい話題ですねぇ~(汗)…。

結果はごくわずかに【ナシ派】優勢ながら、ほぼ半々となっている。ただ、【アリ派】に投票した人のコメントを見ても「現在"天涯孤独"」だという内容はごく少数だ。また両派ともに「天涯孤独の何がアリナシなんでしょうね?」「アリナシだけでは語れないテーマでは?」というコメントが寄せられていた。そもそも、なりたくて天涯孤独になる人はいないであろうし、そうなるときはおそらく、人の領分では止められないことだろう。このテーマを投稿してくれたユーザーの意図がどこにあるのかはわからない。ただ、調査に参加してくれた人や筆者にとって"天涯孤独"という状況を思い描く機会になったことは間違いない。
人間である以上、自分をこの世に生み出した人間は必ずいるはずだ。現在、その人が生きているかいないか、また生死や所在を知っているかいないか、という違いがあるだけだ。
さらに言えば、人生は何が起こるかわからない。縁は異なもの…今日"天涯孤独"だという人が、明日もそうだとは限らない。

[文・能井丸鴻]
《NewsCafeアリナシ》
page top