【解説】新春放論:夫婦円満のコツ | NewsCafe

【解説】新春放論:夫婦円満のコツ

社会 ニュース
日本経済新聞は不思議な新聞である。我が家ではカミさんは「大局的な経済動向に関心無し」なので「日経は出発駅のキオスクでの購入」である。郊外からの「各駅始発の電車」で読むには適当な分量なのである。お陰でキオスクのおばさんとは顔なじみになり「今日も頑張って…」と言われる始末である。最近ではスマホ族が増殖中だが「車中で日経を読む女性」が増えているのは心強いのである。

長年の疑問は「日経の多くは事業所に配られる&駅で売られている。ならば連載小説はなぜ土曜も日曜日も切れ目なく掲載されるのか。2日空くと折角の話がつながらない。読者無視・販売の実情無視ではないか」である。日経に勤務する友人にいくら話しても改善されないのである。そんな訳で「土曜日・日曜日の日経はほとんどお目にかからない・紙面も株欄が無く寂しい限りだろう」と思っていたが12月のさる休日に仕事へ。駅でいつもの癖で日経を購入。本紙は大して読む所は無かったが「別刷りに面白い企画もの」が掲載されていた。

テーマは「夫婦円満のコツ」である。第一のお題は「今年一番の感謝」。妻の答えは「家事を手伝ってくれた一緒に旅行に出かけた好きな事を自由にさせてくれた疲れている時に気を使ってくれた」。夫の答えは「そばにいてくれるだけで嬉しい1年間お互いに健康でいられた毎日きちんと料理を作ってくれた毎日しっかり家事をしてくれた」である。妻の我欲・即物中心から見ると夫の感謝は日常に根ざした可愛いものである。平均的な夫は「それなりに家事を手伝っている」と思うものだが「妻はまだ足りない」と思っているのである。第二のお題は「喧嘩したら」。妻の答えは「翌朝に普通に朝の挨拶をする自分が悪い場合はすぐ謝る言いたい事を全部言い合う暫く顔を会わさず頭を冷やす」である。夫の答えは「自分が悪い場合はすぐ謝る言いたい事を全部言い合う納得するまで話し合う翌朝に普通に朝の挨拶をする」である。謝る・話し合う・時間を置く…で夫婦で順位は違うが似た様なものである。

ある結婚式のスピーチで『夫婦は一番近しい他人である。一心同体は無理である。そこで必要になるのがコミユニケーション力である。「言わなければ伝わらない」と思うべし』があった。なかなかに味わいのあるスピーチと思うのである。畏友は『日本の男性は全体で見ると家事への参加が少ない。平日はさておき「休日は家事手伝い」と割り切るべきである。ゴルフの接待でとれるほど仕事は甘くない。最近では若い世代を中心に「夫の育児参加」が向上している事は素晴らしい』と言う。我が家の息子も子供が生まれてから「実にまめまめしくなった」のである。「1年の計は元旦にあり」では無いが「お互いに自分の有り様を考える」は重要と思うのである。そして「お互いに言わないとわからない」はすべてに通じるものであると思う。フェイスブックの「いいね」やLINEのスタンプでは…と思うのである。

[気になる記事から時代のキーワードを読む/ライター 井上信一郎]
《NewsCafeコラム》
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