気分がふさぐ、やる気が出ない…「五月病」になる人の割合は? | NewsCafe

気分がふさぐ、やる気が出ない…「五月病」になる人の割合は?

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「五月病」は正式な病名ではない。4月に新年度を迎える日本独特の"精神的な症状の総称"…ということのようだ。新入学や就職・転勤で新しい環境に身を置いて1カ月たち、ようやく慣れてこようかという5月。夢中で周囲に馴染もうとしている間はいいが、一息つくのと同時に、知らず知らず蓄積されていた心身の疲れが溢れだす。人間関係がうまくいっていなければなおさら、頑張った分の反動がきてもおかしくはない。
ちなみにイギリスでは「5月病」ではなく「1月病(January blues)」という言葉があるらしい。クリスマスパーティーや新年で浮かれた休暇が終わり、仕事や学校に復帰て起こる憂鬱…。この気持ちは海を越えても共通ということだろうか。
そこでNewsCafeでも「五月病ってなったことある?」というアンケートを実施した。ランキングとともに寄せられた声をご紹介しよう。
※回答総数…421件

【1位】一回もない(42.5%)
■入学や入社して1カ月で何に悩む? 初めは失敗して当然ですよ。それをバネに頑張ってみよう。1カ月目から学業や仕事を完璧にこなせる人なんてあり得ない。[男性/50代/その他]
■なった記憶がないけど、若かかりし頃メンタル壊れそうな時一日仕事休んで息抜きしたことはある。今ははねのける力身につけたけどね。[女性/40代/専門職]
■そもそも五月病って何?[女性/10代/学生]

【2位】いつもそうだ(19.2%)
■オールシーズン憂鬱な気がします…。[女性/30代/会社員]
■子供がクラス替えでかわいそうな結果となり家庭が暗くなった。私も仕事でトラブルがありもう疲れた。[女性/30代/会社員]
■性格上どうしてもポジティブになれない。[男性/40代/会社員]

【3位】職場・学校がかわるたびになる(7.4%)
■最初は周りの人が敵に見えてしまう。[男性/10代/学生]
■なっていたな。学校や職場いじめ等あってすごく嫌な気分と憂鬱になってしまって。[女性/30代/フリーター]

【4位】一回だけある(7.1%)
■建築会社に勤めていて、忙しくて、寝れたくて一回だけ逃げた。毎日会社を辞めたいと思っていた。若かった20代の頃です。[男性/40代/会社員]
■はじめて就職した年に。横社会から縦社会へのジレンマ。通勤の満員電車で痴漢の被害。男性ばかりの職場の空気に馴染めなく。微熱が続いてしばらく休んだ。[女性/50代/会社員]
■市役所勤務です。職場の上司からパワハラを受け、面罵される日々でした。鬱病になり保健所の精神科医に相談し、やっと職場を変えてもらいました。最低の経験です。[男性/40代/公務員]

【5位】毎年ある(6.4%)
■あの空の色憂鬱になる…[男性/30代/会社員]
■胃が痛くなる。[女性/30代/会社員]
■自律神経が弱い方なので、予め休暇を取っています。[女性/40代/専門職]

結果「五月病と思われるものに一度もかかったことがない」という人は約4割。残り6割の人は、少なくとも1度は"5月の憂鬱な気分"を体験していることになる。しかも、そのうち約2割の人は「いつもそうだ」と答えている…もはや"五月病"でもない。
前述のとおり"五月病"とは単なる俗称、医学的には同様の症状を"適応障害"や"うつ病"と診断する。年中気分が晴れないとなれば、五月病とはまた違う対策が必要になるだろう。体調や気分の異変が続くようなら、適応障害や気分障害などの可能性を考え、できるだけ早く病院に行くことが望ましい。
とはいえ、なかには「その日の気分で五月病の名を借りる(笑)」という逞しいコメントもあった。そこまで開き直るのは難しくても、上手な気分転換を心がけたいものである。

[文・能井丸鴻]
[写・arteunporro]
《Newscafeアンケート》
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