1990年代、爆発的なブームとなったビジュアル系バンド…「V系」とも言われるこの括りは、X JAPANのHIDEが考案した「PSYCHEDELIC VIOLENCE CRIME OF VISUAL SHOCK」というキャッチコピーが元だとされている。この語はフランスなどの国外においても「ビジュアルケイ」で通用する言葉となっているらしいから驚きだ。 音楽的な観点から言えば、ハードロックを下地にメタル色やポップ色で味付けしつつも、全体的には暗く激しい曲調とマイナーメロディー…といったところか。しかし彼らの一番の特徴といえば、やはり派手な化粧やライブパフォーマンスだろう。 2000年前後にはジャンル全体が下火になったものの、2006年頃からネオ・ビジュアル系としてブームが再燃。幅広い年齢層の"V系ファン"が誕生するに至った。 そこでNewsCafeでは「V系アーティストといえば?」というアンケートを実施した。ランキングとともに寄せられた声をご紹介しよう。 ※回答総数…1046件 【1位】X JAPAN(36.7%) ■選ぶの難しいよ! んでもVISUAL SHOCKでV系の祖といえば、やっぱり、ね。[女性/30代/自営業] ■当時、超ハマって聴いていました。旦那も巻き込んで…。[女性/40代/主婦] ■ビジュアルだけじゃなくて楽曲も名曲揃いだと思う。X JAPANは「神」です。[女性/30代/主婦] 【2位】LUNA SEA(12.7%) ■インディーズから、滅茶苦茶好き~。[女性/30代/主婦] ■昔からファンです。最強のライブバンドだと思います。[女性/40代/会社員] ■LUNA SEAのVo.RYUICHIファンだから。[女性/30代/主婦] 【3位】ゴールデンボンバー(9.9%) ■今年売れたし、外見も歌もパフォーマンスも、一回見たら忘れられないほどインパクトがあると思う。[女性/40代/主婦] ■最近テレビでよく見かけるので、パッと思い浮かぶのがゴールデンボンバーさんですね。しかもイケメンぞろいだし![女性/10代/学生] ■流行り。「女々しくて」最高!![女性/10代/学生] 【4位】MALICE MIZER(8.4%) ■1番V系という言葉がぴったり。[男性/10代/学生] ■ガックンかっこいい。[男性/20代/学生] ■マリスはお耽美ゴージャス系の基盤を作ったと思う。[女性/30代/会社員] 【5位】BUCK-TICK(6.4%) ■デビューしてから四半世紀経つがメンバーの変更がない所が良い。雨上がり決死隊の蛍原さんが歌う「JUST ONE MORE KISS」がまた良い(笑)。[男性/30代/その他] ■高校生の時からの大ファン。あっちゃんカッコイイ! 今も昔も。[女性/40代/その他] ■今でもBUCK-TICKは最高です![女性/30代/主婦] そして6位以下は【シド(4.4%)】【Janne Da Arc(3.2%)】【黒夢(3.0%)】【Dir en grey(1.4%)】という結果に。 4割近くの票を獲得しての1位は「ビジュアル系」という言葉さえ生み出したX JAPAN。「紅」「ENDLESS RAIN」「Forever Love」などヒット曲も数多く、やはり"元祖"の印象が強い。2位にはナルシスティックなボーカル・RYUICHIの人気が根強いLUNA SEA、3位には昨年末のNHK紅白歌合戦にも出演したゴールデンボンバーがランクイン。 その他では「GLAYだと思う! 真っ先に思い浮かんだ!」「四天王とかあったなぁ懐かしい! MALICE MIZER、FANATIC◇CRISIS、SHAZNA、L'acryma Christy」など、ビジュアル系全盛期のバンド名が挙げられた。 "ビジュアル系"の完全な定義づけは難しく、アーティストによってはそう呼ばれることを好まない場合もある。また近年ではビジュアル系バンドが商業的に成功するケースは少なくなっているが…。音楽も流行は巡る。また大きなブームが来るのかもしれない。 [文・能井丸鴻] [写・Bruno. C.]
《Newscafeアンケート》
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