コーヒーのカフェインはやっぱり睡眠を妨げる? | NewsCafe

コーヒーのカフェインはやっぱり睡眠を妨げる?

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長時間座ってパソコンと向き合い続けなければならないオフィスワーカーにとって肩や首などのコリは避けられない運命だ。しかし、日々そんな身体の痛みと戦っている人たちにとって嬉しい調査結果が発表された。朝に一杯のコーヒーを飲むだけで身体的苦痛を和らげる事ができるというのだ。ノルウェーのオスロ大学の研究者が、実際にオフィスワーカーとして働く男女を対象に実験を行った。朝一杯のコーヒーを飲むかどうかは被験者たちに選択させ、その1時間半後にパソコンを使って与えられた課題をこなしてもらう。90分間集中してひたすら課題に取り組み続け、一度でも休んではいけない。そして、課題終了後に肩や首、腕、手首に感じる痛みの度合いを調べたところ、驚くべき調査結果が出た。コーヒーを飲んでも飲まなくても、被験者たちが身体にある程度の痛みを感じることに変わりはなかったのだが、飲んだ人は飲まなかった人に比べて明らかに痛みの度合いが低かったという。実験を行った研究者によると、「体内には、痛みを遮断する役割を担う感覚器官がある。コーヒーに含まれるカフェインがこの器官の働きを活発にしたため、このような結果になった」とのこと。これまでにもコーヒーは肝臓がんやアルツハイマーなどに効果的だとする研究結果が報告されている。しかし、身体的痛みに関する研究はほとんど行われてこなかった。朝食時や仕事中に眠気覚ましのためにコーヒーを飲んでいるという人は、気付かぬうちに身体のコリも和らいでいたのかもしれない。あくまでも薬とは違い完全に痛みを消すものではないが、コーヒー好きにとっては嬉しい研究結果ではないだろうか。コーヒーを飲む事の効用はいろいろな事がいわれている。その中でも多いのが、「眠気覚まし」の効果だ。それならもしもコーヒーを深夜に飲んだら眠れなくなるだろうか。アナタは深夜にコーヒーを飲む事はあるだろうか。また、飲む習慣のある人ならなぜ飲んでいるのだろうか。
そこでNewsCafeのアリナシコーナーでは「夜中のコーヒー。これってアリ?」という調査を実施。結果と共にさまざまな意見をご紹介しよう。

【アリ…64.1%】
■好き勝手でいい。コーヒーにも時間は関係ない。飲みたい時に飲む。
■美味いですよ。
■何故か、昔から、コーヒーを飲むと眠くなる。
■ほっ、としますね。
■カフェインは効かない。コーヒーの香りは眠くなる。栄養ドリンクも寝れてしまう…。
■取り敢えず、私には、別に睡眠を妨げるものではないので。
■本当に眠い時は飲みながらでも寝れるくらいに睡魔が勝つよ。
■寝る前にコーヒーよく飲みます。


【ナシ…35.9%】
■夜中にコーヒーを飲むと胃が荒れやすいので、止めましょう!!
■眠れなくなる。
■夜中に、食べ物・飲み物を入れると胃痛が…。
■寝る前はホットミルクですね。
■トイレが近くなるし夜中は飲まない
■夜勤の人には眠気覚ましにいいのでは。

【アリ派】の数が約6割5分という結果になった。その【アリ派】の意見を見てみると、「昔からコーヒーを飲むと眠くなる」「自分はカフェインが効かないタイプ」「眠い時はコーヒーが眠気を妨げるものではない」などといった回答が寄せられた。各人の体質の違いなのだろう。ちなみに徹夜など深夜~明け方まで仕事や勉強がある場合に、眠気覚ましとしてコーヒーを飲むといいとよく言われる。しかし、実際には蜂蜜を入れたカフェオレなどの方が効果があるという調査結果もある。と言うのは、カフェインはあくまで集中力を持続させる効能があるのであって、脳を動かす効能があるわけではないからだ。脳を動かすのに大事なのは糖分なので、実は甘いコーヒーの方が夜中に限っては良い場合があるという。一方、【ナシ派】を見てみると、「眠れなくなる」「寝る前はホットミルクなどにしている」など、コーヒーを深夜に飲むとやはり睡眠の妨げになるのではないか、という声が多数を占めた。コーヒーが睡眠に影響を与える事はよく知られている。コーヒーに含まれるカフェインが興奮剤だからだ。コーヒーを飲むと、約15分から30分で、血糖値が増加する。それはコーヒー中のカフェインが交感神経を刺激するためだ。そうすると血液中にアドレナリンが増加し血糖値、血圧、脈拍を上昇させるので、目が冴える事になる。「夜勤の人の眠気覚ましにはいいのでは?」という意見もあったがその通りという訳だ。

コーヒーには興奮効果と同時にホルモン系統にも変化を及ぼす。これは体内に持続的な興奮作用を引き起こす。持続的な興奮作用は体内の睡眠物質を変化させる事もある。それがうまく働く人は安眠につながる事もあるという。深夜にコーヒーを飲む時は自分の体調を考えて、というのが得策のようだ。

[文:羽生弘]
《NewsCafeアリナシ》
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