世代間ギャップで大論争!特撮ヒーローといえば… | NewsCafe

世代間ギャップで大論争!特撮ヒーローといえば…

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現在、東京・江東区、東京都現代美術館で、「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」展が開催され、連日多くの特撮ファンで賑わいを見せている。館長を務める庵野秀明は、長編アニメ、「エヴァンゲリオン」シリーズをはじめ、数々の作品でファンを魅了してきた映像監督。彼の創作活動の原点で、多大な影響を受けてきたのが、幼少期からこよなく愛してきた「特撮」だった。しかし現在、特撮は、デジタル技術の発展と共に形を変え、その価値を見直す岐路に立たされていると言う。それとともに、特撮の語り部、貴重な財産などは、破棄され、あるいは失われつつある。この展覧会は、特撮のこうした状況を何とかしたいとかねてから考えてきた庵野が、「館長」となって「博物館」を立ち上げた、というコンセプトのもとで開催されている。
おもに1960年代後半に、お茶の間のテレビで多くの視聴者たちに愛された特撮。それを象徴するキャラクターはウルトラマンだ。日本の特撮の第一人者、円谷英二が作り出す精巧なミニチュアで作られた町や山や海を舞台に、怪獣、ヒーロー、スーパーマシンが活躍する様子に、リアルタイムで体験した人は胸をワクワクさせたことだろう。しかし、ウルトラマンを自分が幼い頃に見た人以外には、特撮という言葉を聞けば、違ったヒーローの名前を挙げるかもしれない。
そこでNewsCafeのアリナシコーナーでは「特撮ヒーローといえばウルトラマン。これってアリ?」という調査を実施。結果と共にさまざまな意見をご紹介しよう。

【アリ…59%】
■シンプルで非常に完成度が高いヒ-ロ-です。今でもトキメキます。
■ウルトラマン、仮面ライダー、ゴレンジャー、ミラーマン世代です!
■初代マンとセブンは名作が多く、再放送も何度も見た。
■今はCGで何でもアリだけど、当時の特撮の工夫と努力に脱帽します。
■子供の頃よく観てたから。
■まぁ、仮面ライダーとの勝負だよね。
■変身時カレースプーンをかざしていた迷場面が忘れられない(笑)。
■私が小学2年生の時ウルトラマンが放映開始。特撮といえばウルトラマンシリーズ。

【ナシ…41%】
■仮面ライダー派なので…。
■ウルトラセブンが一番です。
■石ノ森章太郎の系列。
■戦隊シリーズかな…。
■藤岡弘、さんの仮面ライダー。
■ジャイアントロボ。マグマ大使とか、ネットで観れる。短編で。

【アリ派】の数が上回る結果となった。その回答を見てみると、「今はCGでなんでもありだけど、当事の特撮技術の高さ、工夫はすごかった」という声も。"特撮の父"でウルトラマンの生みの親、円谷英二は、日本人ならではの精密なミニチュアを作り出した。さらにさまざまなアイデアを出し、まさに試行錯誤の末にウルトラマン独特の世界観を作り上げた。そうした苦労の結果、製作された映像は、幼い頃に接した人には何の疑問も持つ事なく受け入れられたのだろう。東京タワーを超える背丈のヒーローが、ほぼ同じ大きさの怪獣と闘うシーンでは、ウルトラマンの足元を見ると高層ビルはほんの「蟻」ほどの大きさだ。そのミニチュアが精巧な模型だったからこそ、例え幼い子供でもウルトラマンの大きさに「騙され」て新鮮な驚き、感動を覚えたのだろう。一方、【ナシ派】の意見を見てみると、「仮面ライダー」「石ノ森章太郎派」という声が目立った。「仮面ライダー」シリーズの放送開始が1971年(昭和46年)ということで、ウルトラマンよりも若干下の世代が幼い頃にリアルタイムで接した人たちになる。それ以外の回答に、「戦隊シリーズ」「マグマ大使」などの名前が挙がった。仮面ライダーを挙げた人の理由と同じく、世代間ギャップのようなものだろう。
世代の違いのほかにも自分なりの思い入れの強さ、キャラクターを愛する度合いの強弱も結果に影響を与えているのかもしれない。
[文:羽生弘]
《NewsCafeアリナシ》
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