「ぶりっこ」がモテるのは、そんなに不当なことなのか? | NewsCafe

「ぶりっこ」がモテるのは、そんなに不当なことなのか?

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いわゆる「ぶりっこ」に対する風当たりが、ここへ来て強くなっているように思います。

とくに一部の女性たちは「なんで男性は、ぶりっこに鼻の下を伸ばすのか?」「男性の前だと態度をコロッと変えるような女の子がチヤホヤされるのが、納得いかない」「なぜ男性はだまされるの?」と憤りを隠そうとしません。

たしかに、女性・男性分け隔てなくオープンでフェアな言動をする人のほうが信頼がおけますし、男性に取り入ることしか考えてない女性がいるのも事実でしょう。

ですが、敢えて言うならば「ぶりっこ」とは「愛嬌」の一種。目の前の人が心地よくなるように、態度をギアチェンジしてすることは「ズルい作戦」というよりも「社会的マナー」と言ったほうが近いでしょう。

さらには、そうやって憤る女性に限って「引っ張ってくれる男性がタイプ」「最近の男性は男のクセにグチグチ細かいことを言ってみっともない」と、いわゆる「男らしさ」を求めがち。そういった「いい男」が「ぶりっこ」に籠絡されていくのが悔しいのでしょう(さして魅力的でない男性がぶりっこにデレデレしていても、どうでもいいはずです)。

男性のリーダーシップや頼りがいも「性的役割」であり「マナー」。彼らだって、女の子の前ではちょっとだけ無理して「頼りがい」というぶりっこを発動するのです。

「愛嬌」を演じられる女性と「頼りがい」を演じられる男性がうまくいくのは当たり前のこと。

逆に、最低限の愛嬌(見た目や言動も含む)を発揮せずに「本当の自分を見て欲しい」と嘆くのは、「女の子の前だからってかっこつけるのは、めんどくさくない?」と、野暮ったいままやる気を見せない男性たちと同じです。

この10年ほど「本当の自分」という考え方が根強く流行し続けています。が、人は社会的な動物であり、人との関わりの中ででしか自分を確立できません。AさんとBさん、男性と女性、家庭と職場、それぞれにキャラを使い分けるのは、生きるための知恵です。

なにも小ずるく相手をだます必要はありませんが、少なくとも、相手に性的役割を要求するのであれば、ある程度自分も性的役割を演じるべきです。

いかがでしょう? それでもあなたはぶりっこが嫌いですか?

[ライター 五百田達成/「恋と仕事のキャリアカフェ」主宰、オトナ女子の恋愛・結婚・仕事の悩み相談を受ける恋愛カウンセラー。TBSバラエティ番組「私の何がイケないの?」にも出演。また、7月14日(土)に人気企画「女子会ランチ in恵比寿」を開催(http://ameblo.jp/iota-s/entry-11281695970.html)。詳細はオフィシャルブログ(http://ameblo.jp/iota-s/)まで]

[photo by:Span愛]
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