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都会は便利だけど…「子供を育てるなら田舎がいい」

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内閣府の試算では、2055年には日本の総人口は8993万人に減少、65歳以上の高齢者の割合は40.5%を超えるとされている。社会保障制度の破綻、国力低下も懸念される数字だ。そんななか、来月まとめられる経済財政改革の基本方針には、少子化対策の切り札が盛り込まれるという。内容は"新婚夫婦をターゲットとした公営住宅への優先入居"…若年の新婚世帯を対象に、優先的な斡旋・入居を認める制度だ。
この案については「今すでに生まれている子どもの育成環境問題を優先すべき」「子作り支援より子育て支援」など批判の声もある。しかし、地方自治体が積極的に制度を施行していけば、子供を産み育てる"場所"の選択肢は広がりそうだ。先行実施している自治体には本格的な財政支援策も講じていくとのことで、各方面から注目されている。
そこでNewsCafeのアリナシコーナーでは「子供は田舎で育てたい?」という調査を実施した。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。

【アリ…59.7%】
■子供のころ自然に親しんで育った経験は何物にも代え難い。
■外でいっぱい遊んでもらいたい。
■不自由な生活をさせたい。もちろん一緒に。
■都民の私は、子供が伸び伸び育つ環境ではないと実感しました。
■ド田舎は、嫌だけど、都会は、もっと、嫌。
■コンビニ・電車・スーパー何でも有りの便利過ぎる都会はいかんよ!
■都会住み我が家の息子はふたりともアトピー。空気のキレイな所で育てたい。
■市街地から近い田舎がベストだね。
■都会の満ち足りた生活は子どもの成長の機会を奪う。
■理想だけど…私が耐えられん(涙)。

【ナシ…40.3%】
■将来を考えたら都会の方がいいです。
■医療を考えると田舎だと不自由です。
■場合によっては在りでしょうが近所付き合い大変です。
■田舎は環境はよくても、人間関係が複雑。
■近所の目、噂、病院が近くにない、移動はすべて、車もうウンザリ!
■程度もんだよ…。ネオンチカチカな大都会も、何もないド田舎も嫌だ。
■田舎に幻想を持ちすぎ。
■田舎にもプラス点マイナス点、両方ある。差し引いたら都会の方が良い。
■都会で育ったけど不良にもならなかったよ。
■どこに行こうが結局は親の躾次第じゃないかな。

結果は【アリ派】が6割と多数派。豊かな自然に恵まれた環境は、情操教育にも健康にも良いという意見が数多く寄せられた。しかし一方の【ナシ派】も4割と少なくはない。都会の良さについては、利便性、同級生の多さ、学力の高さなどが上げられたほか「近所付き合いが希薄なのは大きなメリット」とする声もあった。逆に濃厚な近所付き合いをメリットと考える人もあったりと、どちらをとっても一長一短といったところか。
また「ただいま田舎暮らし実行中。ネット社会になって都会のメリットは消滅した」という意見には説得力がある。田舎育ちの筆者は、書店やCDショップの不足が最大のデメリットだと子供心に感じていたが、今ならネットですべて解決する。上京し、都会の子はいつでも試し読みや試聴ができるのだと知った時は、ずいぶん損をしたような気持ちがしたものだったが…。
インターネットや携帯電話の進化によって"田舎と都会"を比較する角度は変わった。一方で"顔を見ないで他人と交流"できる環境が、子供たちの暮らしや成長に大きく影響している現実がある。時代が子供の足かせにならないよう、気遣える大人でありたいものだ。

[文・能井丸鴻]
[写・Arwen Abendstern]
《NewsCafeアリナシ》
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