テクノロジーで企業と社会の進化を実現する株式会社電通総研(本社:東京都港区、代表取締役社長:岩本 浩久、以下「電通総研」)は、2024年6月26日(水)、防災・減災につながる人々の意識や行動に焦点を当てた「電通総研コンパスvol.13 これからの防災を考えるための意識調査」の結果と主なファインディングスを発表します。
電通総研のシンクタンク組織である、ヒューマノロジー創発本部 Quality of Societyセンター(以下「QoSセンター」)は、クオリティ・オブ・ソサエティをテーマに、「人々の意識の変化がどのような社会を形づくっていくのか」を捉えるため、「電通総研コンパス」と称した定量調査を実施しています。
第13回目となる本調査では、度々起こる地震や、気候変動による災害の激甚化に対し、「人々が防災・減災に向けた行動や意識をアップデートできているのか」、「防災におけるDXは期待されているか」など、これからの防災と災害支援を考えるための調査を実施しました。
「電通総研コンパスvol.13 これからの防災を考えるための意識調査」概要

「電通総研コンパスvol.13 これからの防災を考えるための意識調査」主なファインディングス
今回の調査では、自分自身が自然災害に遭う可能性を高いと考える人が半数を大きく超えているにも関わらず、防災・減災について考える機会を持ち、実際に備えるところまで行動している人は、とても少ないことが浮き彫りになりました。備えが進まないことに危機感を持って、防災や減災の「自分ごと化」を急ぎ進める必要性があるといえます。また、人々は防災・被災地支援のデジタル化を期待していることも分かりました。
(1)「自分が自然災害に遭う可能性は高いと思う」と63.0%が回答しました。[図1]

(2)被災する可能性があると思う自然災害は、回答割合の高い順に「震度5強以上の地震」67.1%、「台風などの暴風雨」59.9%、「洪水や浸水」30.5%でした。[図2]


しかし、25%前後(4人に1人程度)は、「『防災の日』など、過去に大きな災害が起きた日」26.6%、「自然災害が描かれた映画・ドラマなどを見た時」25.5%、「被災者や災害の実態を知る人が、災害について語るのを見たり聞いたりした時」24.2%、「過去に大きな自然災害が起きた地域を訪れた時」23.4%を挙げており、平時においても自然災害について考えるきっかけや場所があることがわかりました。[図3]

また、避難、家族、自宅、訓練、災害伝承についての備えでは、実際におこなっていることとして「自宅や職場・学校周辺のハザードマップや避難場所を調べる」20.6%、「家族で避難場所、集合方法、連絡方法について話し合う」18.0%、「自宅の中を安全にする(家具の固定、ガラス飛散防止など)」16.0%が挙がりました。さらには、災害発生時に命を守るための「自宅そのものを安全にする(耐震・免振工事、基礎の底上げや防水フェンス設置など)」5.5%、「ガラスや看板などが落ちたり、倒れたりしそうな危険な場所を確認する」4.9%のいずれも少数でした。[図5]



ご参考資料
・電通総研 QoSセンター https://www.dentsusoken.com/thinktank
2023年11月14日
社会に関する人びとの意識・価値観の現在地
https://qos.dentsusoken.com/articles/3190/
2023年10月18日
サステナブル・ライフスタイル・レポート2023
https://qos.dentsusoken.com/articles/3097/
2023年6月27日
ジェンダーに関する意識調査
https://qos.dentsusoken.com/articles/2892/
電通総研について https://www.dentsusoken.com
電通総研は、「HUMANOLOGY for the future~人とテクノロジーで、その先をつくる。~」という企業ビジョンの下、「システムインテグレーション」「コンサルティング」「シンクタンク」という3つの機能の連携により、企業・官庁・自治体や生活者を含めた「社会」全体と真摯に向き合い、課題の提言からテクノロジーによる解決までの循環を生み出し、より良い社会への進化を支援・実装することを目指しています。
テクノロジーや業界、企業、地域の枠を超えた「X Innovation(クロスイノベーション)」を推進し、これからも人とテクノロジーの力で未来を切り拓き、新しい価値を創出し続けます。
* 2024年1月1日、電通国際情報サービス(ISID)は、電通総研へ社名を変更しました。
* 本リリースに記載された会社名・商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ