
「急に滝のような汗が出る」「顔はほてって汗が止まらないのに、足元は冷える」そんな不調に悩んでいませんか?
女性は一般に50歳前後で閉経を迎え、その前後5年間を「更年期」と呼びます。この時期は、女性ホルモンの変化によって、からだや心にさまざまな不調があらわれることがあります。なかでも多い悩みのひとつが、突然のほてりや発汗、多汗です。今回は、更年期に起こりやすい汗の悩みについて、薬剤師の清水みゆきさんに、その原因と対策を教えてもらいました。
「猛暑のせい」じゃなかった?秋になっても止まらない汗

イラスト/lely
薫さん(50歳)は、最近、異常なほどたくさんの汗をかくようになったと悩んでいました。
「半年ほど前から急に汗をたくさんかくようになって、この夏は1日に何度も着替えをしないといけないほどでした」
あふれる汗を拭くために、常にタオルが手放せない状態という薫さん。
「とくに顔の汗がひどいので、メイクもすぐに落ちてしまい最悪です。夏だからしょうがない、猛暑のせいと思っていたのですが……」
秋になり涼しくなっても薫さんの多汗は変わらないままでした。
上半身は暑く感じるのに、下半身は寒くて
薫さんがおかしいと思ったのは、顔などの上半身は大量に汗をかくのに、下半身はむしろ冷えるという状態になったからです。
「うすら寒くて靴下を履いていないと落ち着きません。上半身は暑いのに、足もとは冷える、このちぐはぐな感覚がとても不快で……」
涼しげな上半身と暖かそうな下半身、上下の季節感が一致していない恰好の薫さん。
「アンバランスで変ですよね。今までになかったことなので、年齢的にこれってまさか更年期のせい? と疑っています」
更年期に「汗」と「冷え」が同時に起こるワケ

写真/PhotoAC
更年期は、女性ホルモン(エストロゲン)の減少により、血管の収縮や拡張、体温調節をコントロールしている自律神経が乱れるため、ほてりや発汗などが生じやすくなります。また、顔や頭などの上半身はほてりや暑さを感じる一方、足先などの下半身は冷えるという状態もよくみられる症状です。
これは、自律神経の乱れが血行不良を引き起こし、下半身は血流不足で冷え、下半身に循環するべき血液が上半身に集まり、寒熱のアンバランスが生じることが原因と考えられています。
本編では、50歳になった頃から突然、大量の汗に悩まされるようになった薫さんのお話をお届けしました。
更年期には女性ホルモンの変化によって自律神経が乱れ、ほてりや発汗と同時に、下半身の冷えを感じることがあります。
▶▶「汗が止まらないのに足は冷える」更年期の不調に効くものとは
では、このような“のぼせと冷え”が同時に起こる不調には、どのような対策があるのか、薬剤師・清水みゆきさんに、選択肢について教えてもらいます。




