
「最近、なんとなく自分のニオイが変わった気がする」「以前は気にならなかった体臭が気になる」……そんな変化を感じることはありませんか?
フォーマルスーツの販売店で働く春美さん(50歳)は、長年、営業成績トップを誇る接客のプロでした。ところが50歳になった頃から、なぜかお客様との会話が以前ほど続かなくなり、営業成績も徐々に低下。仕事のやり方を変えたわけでもなく、原因がわからないまま悩んでいました。
実は、更年期には女性ホルモンの変化などにより、これまで気にならなかった体臭が強くなることがあります。今回は春美さんの体験をもとに、更年期女性にも起こる「加齢臭」の原因と対策について、薬剤師・清水みゆきさんに教えてもらいました。
営業成績トップだった私、だんだん売り上げが落ちてきて

イラスト/lely
フォーマルスーツの販売店で働く春美さん(50歳)は、ずっと営業成績トップの優秀さで、エリアマネージャーとしてもバリバリ活躍してきました。
「それが、50歳になった頃からでしょうか、営業成績がなかなか伸びなくなってきたんです。接客中もお客様との会話があまり続かなくなってしまって……」
接客や営業以外の新人教育業務も、以前よりも手ごたえを感じなくなったという春美さん。
「これといってやり方は変えていないし、自分の仕事には信念をもってずっと真面目に取り組んでいるのに……どうしてだろう」
思い悩む日々が増えていきました。
娘からの驚きの指摘。なんと「加齢臭」が出ている!?
悩んだ春美さんは、ちょうど大学から帰省した娘さんに相談してみました。
「ちょっと言いにくいんだけど、お母さん最近ニオイがキツイ気がする……そのせいじゃない?」
と娘さんから意外な指摘をうけたそうです。
「そう言われてみると、仕事でも挨拶はしてもしばらく会話しているうちに相手が離れていく、会話が長く続かないなど思いあたる節がいろいろあって……」
原因がわかってよかったと思う反面、加齢臭のせいだなんてショックだし恥ずかしくて、春美さんは落ち込んでしまいました。
女性にも「加齢臭」はある。その原因は?
若い頃には感じなかった独特のニオイの加齢臭は、男性だけではなく女性からも生じます。
その原因について詳しく解説します。
1.加齢と女性ホルモンの減少
加齢臭のニオイのもととなる成分(ノネナール)は、皮脂の酸化によってつくられ、40歳を過ぎた頃から急激に増加するとされています。
女性ホルモンのエストロゲンには、皮脂の過剰分泌や酸化を抑えるはたらきがあります。
このエストロゲンが減少する更年期は、皮脂の分泌や酸化が促進されて体臭が強くなると考えられているのです。
さらに、若い女性には「ラクトンC10/ラクトンC11」という特有の成分が存在し、体臭を打ち消す効果があるといわれていますが、年齢とともにその分泌が低下し、30代頃には急減するとされています。
2.口臭も強くなりやすい
更年期は、エストロゲンが減少して唾液の分泌量も少なくなるため、口腔内が乾燥し細菌が増えやすくなり口臭が強くなると考えられています。
本編では、営業成績トップだった50歳の春美さんが、なぜかお客様から距離を置かれるようになり、娘のひと言から自身の「ニオイ」に気づいたエピソードをお届けしました。
▶▶「もしかして私、臭ってる?」50歳から気になり始めた体臭、更年期の“加齢臭”をケアする方法は
では、気になる加齢臭をどうケアすればいいのでしょうか。薬剤師・清水みゆきさんに、日常生活でできる対策や漢方薬の取り入れ方について教えてもらいます。




