ヴェネチア審査員特別賞、ガザ民間人虐殺の告発ドキュメンタリー『NAZA ナザ』10月24日超緊急公開 | NewsCafe

ヴェネチア審査員特別賞、ガザ民間人虐殺の告発ドキュメンタリー『NAZA ナザ』10月24日超緊急公開

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『NAZA ナザ』 ©The Guardian 2026
  • 『NAZA ナザ』 ©The Guardian 2026
  • 『NAZA ナザ』  ©The Guardian 2026
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『関心領域』の監督ジョナサン・グレイザーが製作総指揮を務め、第97回アカデミー賞受賞作『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』のイスラエル人監督2人がガザ民間人虐殺の真相を暴いた告発ドキュメンタリーが邦題『NAZA ナザ』として10月24日(土)より超緊急公開。ポスター&予告編が解禁となった。

9月のヴェネチア国際映画祭で急遽プレミア上映された本作は、史上最長となる25分間のスタンディングオベーションを浴びて審査員特別賞を受賞。

ガザ攻撃に直接関与したイスラエル軍関係者によるあまりに衝撃的な告発に、イスラエル国内のみならず世界中で激しい論争を巻き起こしている最注目作。

2023年10月7日のハマスによる襲撃をきっかけに始まったイスラエルによるガザへの攻撃で、ガザでの犠牲者は7万3千人以上にのぼる。その大半は民間人だ。イスラエル軍は表向きには「民間人の犠牲は最小限に努めている」と主張するが、実際には民間人に被害が及ぶことを組織的に承認したうえで大規模攻撃を遂行していた――。

本作は、夜の暗闇の中、テルアビブのとある建物の屋上でイスラエル人ジャーナリストのユヴァル・アブラハームとラヘル・ショールがイスラエル軍の兵士や諜報員24名に極秘インタビューを行い、ガザで行われている民間人虐殺について「どのような指令を受けたのか?」「何をしたのか?」と証言を引き出していくドキュメンタリーだ。

ガザ地区の監視や遠隔攻撃に直接関与した経験を持つ証言者たちは、イスラエル当局に特定されれば報復を受ける危険があるため、匿名でインタビューに応え、その声や姿形には最新技術によるデジタル処理が施されている。

ひとりひとりの言葉から浮かび上がってくるのは、彼らがどのようにして何万人もの民間人の殺害に加担したのか、なぜそれができてしまったのか――その背後にある、イスラエル国家が組織的に作り上げた<虐殺のシステム>に迫る。

タイトルの「NAZA」とは、イスラエル軍が「標的」であるハマスの構成員を攻撃する際に、犠牲になると予測する「民間人の巻き添えの数」を表す軍事用語だ。犠牲を人数ではなく「NAZA」と値を置き換えることで、彼らをひとりの人間としてではなく「数字」や「図形上の点」として認識し、実行者である兵士たちが攻撃任務を作業のように遂行できるように「システム化」していることが本作で明かされる。

監督の2人は、「私たちはイスラエル人の映画製作者でありジャーナリストであるという立場から、ある使命感を持ってこの映画を制作しました。それは、私たちの国イスラエルが行っている、パレスチナ民間人の大量虐殺の背後にある『システム』を検証しなければならないというものです」とその決意を語る。



ネタニヤフ首相が監督たちを猛非難、イスラエル国籍の剥奪を表明
本作がヴェネチア国際映画祭で最も大きな注目と喝采を集めた作品となった初上映からわずか2日後、イスラエルのネタニヤフ首相は本作と監督たちを苛烈に非難する動画をSNSに投稿。

「国家に対する反逆」だとして彼らの国籍剥奪を表明するという異例の行動に出た。さらにこの発表の後間もなく、監督の両親が住むイスラエルの家には数十人の暴徒が押し寄せるという事態にまで発展。彼らに対する脅迫はますます過激化している。

それに対し、両監督は「イスラエル政府による国籍剥奪の脅迫や殺害予告は、私たちの決意を変えるものではなく、映画を止めるものでもありません。連帯を示してくれた仲間たちに感謝するとともに、近いうちに世界中で『NAZA ナザ』が見られることを望んでいます」と語る。

彼らの意志に応えるように、『戦場でワルツを』の監督アリ・フォルマンをはじめとするイスラエル人の映画作家たちや、『オールド・オーク』の監督ケン・ローチ、『アクト・オブ・キリング』の監督ジョシュア・オッペンハイマーら多数の映画人が両監督を支持する声明を出し、連帯の輪は大きく広がっている。



なお、本作は、「ここで明かされる真実が今すぐに、ひとりでも多くの人に届くべきだ」というジャーナリズムの観点から、「The Guardian」のウェブサイトで11月下旬(日時の詳細は未発表)から全編無料で配信される。

しかし、本作の製作陣の「力強い作品です。スクリーンで観る価値がある」という意向を汲み、今回、日本でも可能な限りの最速となる10月24日(土)より異例の超緊急公開が実現した。

解禁となったポスターには証言者がガザでの攻撃について説明する際に紙にペンで手描きした図が象徴的にあしらわれた。



予告編は高層ビルが建ち並ぶ大都市テルアビブで、暗闇のなか監督ユヴァル・アブラハームと向かい合う証言者の口から衝撃的な言葉が次々と明かされていく、緊迫の瞬間が切り取られている。

異例の超緊急公開「絶対にこの映画を日本で上映しなければならない」
配給会社が9月下旬に権利取得してから約1か月という、日本では過去にあまり例をみないスピードでの公開となるが、配給会社のトランスフォーマーはその理由について「本作がヴェネチア映画祭で初めて上映された際、私たちは大変強い衝撃を受けるとともに、その重要性、そして絶対にこの映画を日本で上映しなければならないという使命感を強く感じました。本来であれば時間を費やして行うべき様々な確認の時間が短くなってしまうことで生じるリスクもありますが、本作については、それでも公開までのスピードを優先するべきだとの結論に至りました」とその理由を表明。

「製作者自らが“スクリーンで観る価値のある力強い作品”と自負する本作。映画館という特別な空間でのご鑑賞は、より作品に没入し、そこで語られる言葉と現実をより身近なものとして受け止める貴重な体験になると信じております。ぜひ劇場へ足を運んでいただき、今まさに続いているこの現実について、私たち自身に関わる問題として、今一度考えをめぐらせるきっかけにしていただけたらと願っております」としている。

『NAZA ナザ』は10月24日(土)よりシアター・イメージフォーラムほかにて緊急公開。
《シネマカフェ編集部》

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