石原さとみ「相手役だと思っている」河合優実を共演前から徹底リサーチ 野木亜紀子氏が紡ぐ世界に「すごくワクワクします」【「ポリティカルパン」インタビュー】
芸能
モデルプレス/ent/wide/show3

【写真】石原さとみ、子供との笑顔ショット
◆石原さとみ主演「ポリティカルパン」
本作は「逃げるは恥だが役に立つ(海野つなみ氏原作)」「アンナチュラル」「MIU404」「フェンス」など数々のヒット作を世に送り出したヒットメーカー・野木亜紀子氏のオリジナル最新作。主人公は、使われ方が不透明な“ポリティカル・マネー=政治の金”に目をつけた史上最強の女ルパン・如月弥生(きさらぎ・やよい)。架空の国・ニッポニアを舞台に、弥生が政界に潜り込み、与党金庫番のエリート議員と騙し合いをしながら、ダークな政治の金を根こそぎ鮮やかに奪い取っていく。政界を舞台に、豪華キャストと強力なスタッフ陣が集結、知的な刺激とエッジの効いた世界観を描き出す。
◆石原さとみ、野木亜紀子氏の作品に「ワクワクします」
― 今回の企画を聞いたときのお気持ちを教えてください。
石原:野木さんとご一緒することが決まった直後にお話するタイミングがあって何の作品なのか伺うと、「泥棒」だと教えてくださいました。どのような作品なのか気になっていたところ、政治のお金を盗むというお話を伺って。そこからどんどん紐解いていき、そのときの軽いお話は、そのくらいで終わりました。
その後、企画書をいただきました。政治をテーマにし、こんなに斬新な切り口があるんだと感じました。真正面から政治を描くと、難しいお話になってしまうと思うのですが、そうではなく、大泥棒、怪盗ルパンのような存在が、ダークな政治のお金を盗んでいくという切り口で、ニッポニアという国をどう見ていくのか。その視点がすごく面白いと思いました。
野木さんが書く会話が大好きなので、野木さんの心と頭から生まれ、身を削って紡がれた文字の中で、またあの世界を生きられるのだと思うと、すごくワクワクします。
◆石原さとみ、役への向き合い方
― 今回演じられる如月弥生は野木亜紀子さんの当て書きなのでしょうか?
石原:そうみたいです。セリフも覚えやすく、すごく言いやすいです。
― すぐに役のイメージは湧いてきましたか?
石原:はい。でも合っているかどうか不安だったので、リハーサルをやらせてくださいとお願いしました。本読みもやらせていただき、野木さんや高野監督(※「高」は正式には「はしごだか」)、プロデューサーの北野さんとも何度かお会いして、クランクイン前に準備をさせていただきました。リハーサルでは「そこまで女っぽくない」「もうちょっとクールに」といった微調整を、高野監督や野木さん、北野さんを含めたチームの皆さんがしてくださいました。弥生というキャラクターをリハーサルの中でいろいろと整えていただいてからクランクインできたので、キャラクターに対する不安というよりは、その幅の上がり下がりを調整していただいているような感覚があって、ありがたかったです。
― ご自身が感じる役との共通点はありますか?
石原:弥生は常に刺激を求めています。お金を盗むことへの欲はもちろんありますが、お金そのものだけではなく、そこにある刺激やスリルに対する欲深さもあると思うんです。それが弥生にとっては「生きている」という実感につながっているように感じます。私自身も、幸せの定義のようなものが自分の中にあって、常にというわけではないですが、好奇心を持って刺激を求めることが成長につながると思っています。その成長で充実していると感じ、幸せにつながっていくと思うんです。そういう意味では、私自身が刺激や成長、充実を求めることと、弥生が求めているものには、通じる部分があると思います。
― 石原さんが感じられる、弥生ならではのセリフの言い回しはありますか?
石原:倒置法と単文でのやり取りが多いです。私の癖を分かってくださっている感じがします。それもあってか、今回はすごく自然に演じられていて、あまり緊張しないんです。クランクイン前日は寝られないくらい緊張するタイプで、本番で「よーい」と助監督さんの声が大きいだけでビクッとしてしまうくらいなのですが、今回はそれが一切ないんです。本番中も緊張していなくて、いつもは緊張するとNGになるくらいなのに、今回はほとんど緊張していません。
― それくらい役に入り込めているということでしょうか?
石原:入り込めているという感覚もなく、入ったスイッチすらあまりないです。一つ前が舞台(リア王/2026年)だったのですが、その時はかなり集中しないと演じることのできない役でした。しかし今回は、姿勢も常に綺麗にしているわけではないですし、顔を上げても下げても、目をつぶっていてもいい。そういう自由さがある感じなんです。なので、スイッチを入れる必要もあまりなかったです。
― 現場に入ったら、スッと役に入れる感じですか?
石原:そうですね。それこそ、渡部篤郎さん演じる乾(政界に詳しい謎の情報屋)との2人のシーンでずっとお酒を飲みスルメを食べながら喋っているシーンがあったのですが、カットがかかっても喋っていました(笑)。渡部さんのいろんな人生の話を聞きながらずっと話していて、ただ飲んでいるみたいな時間になって楽しかったです。
― かなりトリッキーな役柄ですが、演じる中でご自身の刺激や成長につながると感じた部分はありますか?
石原:ネガティブな言い方になってしまうと嫌なのですが、この役を「挑戦」だとはあまり感じていません。ずっとお願いし続けて、願ってきた野木さんとご一緒できることが本当に嬉しくて。当て書きしてくださったおかげで、セリフも楽しく言えているので、挑戦というよりも、ずっと願ってきたことが叶ったという感覚に近いです。
今回の台本は、ワンシーンがすごく長いんです。回想を挟みながら進んでいくので、何ページにもわたる長いシーンが結構あります。撮影自体はそのシーンを一気に撮るので、覚える量がすごく多く、そこは試練ですね(笑)。面白くてワクワクするのですが、これを覚えるのが、2人の子どもの育児との両立の中ではすごく難易度が高く、ちょっと頭がパンクしそうです(笑)。
― 回想シーンは、どのようなところに注目して見てほしいですか?
石原:同じ服で同じ場所なので「この服の時はこの回想なんだ」と分かると思います。「これ止めないで一気に撮ってるからね」というのは言いたいです(笑)。
◆石原さとみ、河合優実に惚れ込む
― 野木さんが書く会話劇がすごく好きだとおっしゃっていましたが、撮影する中でこの会話劇が新鮮だった、楽しかったと感じたシーンはありましたか?
石原:乾とのシーンがすごく好きです。弥生の中には、初めて会ったのに「この人にはここまで見せてもいい」と思える感覚があります。意外と素を見せたり、甘えたり、そのときの本音を話すことができるというか。だからこそ、途中で乾の本音が分からず探りを入れることもあります。乾との会話には、野木さんが書く中でもキャラクターがよく分かるシーンが多いなと思っていて、楽しいです。
また、河合優実ちゃん演じる小早川雅(元総理大臣の娘)とのシーンも、ラブストーリーをやっているような感覚になるくらい好きなんです。もちろん恋愛という意味ではないのですが、雅とのシーンがすごくエモーショナルで好きだと、打ち合わせでもお話ししていました。実際にそのシーンを撮影してみて楽しかったですし、すごく好きなシーンになりました。私の中では、渡部さんとは友達になれたらいいなという感覚で、優実ちゃんのことは好きになればなるほど、この役が成立すると思っています。クランクイン前に、こんなに共演者の方のこと調べたのは初めてです。相手役だと思っているんです。そのくらい好きです。
― 河合さんについて調べたとのことですが、実際お会いしてどのような印象を持たれましたか?
石原:完璧、完全無欠、才色兼備という言葉がぴったりな人です。調べてみて、活字だけで分かる部分もありますが、実際に会ってみてすごく好きです。高野監督に「ちょっと好きすぎる」と言われてカットがかかったくらい(笑)。そのくらい愛が溢れていて、彼女が輝けば輝くほど私はすごく嬉しいと感じる現場です。
― かなり惚れ込んでいるんですね。
石原:惚れ込んでいます。優実ちゃんと話せるのが楽しいですし、一緒のシーンもすごく嬉しいです。
◆石原さとみ、高橋一生の印象明かす
― 高橋一生さんとも共演されていますが、どのような印象をもたれましたか?
石原:楽しいです。同じ作品には何度か出させていただいているのですが、お話しする機会はほとんどなく、ほぼ初めましてでした。淡々とずっと面白いことを言っている人という感じです。ずっとツッコミがいのあることを言ってくださって、会話が面白い人です(笑)。この現場は、ずっと喋っていると思います。皆さんよく喋るんですよね。人見知りする人もいなくて、優実ちゃんもすごく喋るし、渡部さんも一生さんもずっと喋っています。
― 皆さん、空気感が似ていらっしゃるんですか?
石原:バラバラです。バラバラなのですが、皆さん役に対してスイッチを入れているわけでもなく、気負っていないんです。1・2話は基本的にもう撮り終えていて、監督がそれぞれのキャラクターをしっかりと作り、細かく調整してくださっています。その上で、皆さんが持ってきたキャラクターがすでに成立している部分もすごく大きいです。それぞれが作り上げたキャラクターに不安を感じたり、無理をしていたりするような感じが一切なく、現場に入るとそのままスッと始まって終わっていく感じなんです。なので、合間もずっと喋っているんだと思います。集中しないとできない役だと、合間に喋る余裕もないと思うので。それぞれがキャラクターをしっかりと作った上で、余裕を持って演じられているからこそ、合間もずっと喋れるくらいの関係性ができていると思います。
― 今回石原さんが座長を務められますが「こんな現場にしていきたい」という思いはありますか?
石原:ないです(笑)。座長だと思っていないです。脚本がしっかりしていて、引っ張ってくださる監督がいて、皆さんを信頼しきっていますし、安心して任せられている感じもします。真ん中に立って引っ張ってくださる方たちが周りにいらっしゃるので、皆さんに委ねて、安心していられるという感じですね。本当にありがたいです。
― 周りの皆さんを信頼し、安心して作品に向き合えているんですね。素敵なお話ありがとうございました!
(modelpress編集部)
◆石原さとみ(いしはら・さとみ)プロフィール
1986年12月24日生まれ、東京都出身。第27回ホリプロタレントスカウトキャラバン「ピュアガール2002」でグランプリを受賞し、本格的に女優活動をスタート。2003年、映画デビュー作『わたしのグランパ』で、第27回日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめ数々の映画賞を受賞し、以後、さまざまな映画やドラマで活躍。近年の出演作はドラマ「Destiny」(2024年/テレビ朝日)、映画『ミッシング』(2024年)、『ラストマイル』(2024年)など。
【Not Sponsored 記事】
特集
モデルプレス
-
北村匠海×出口夏希映画「君の話」新キャスト発表 Aぇ! group佐野晶哉・宮崎優・原田泰造が物語彩る
【モデルプレス=2026/09/23】俳優の北村匠海が主演、女優の出…
-
Snow Man渡辺翔太&比嘉愛未MC音楽特番「1億2000万人のありがとう 歌の感謝祭」タイムテーブル公開
-
仲里依紗・のん・深川麻衣、笑顔でクランクアップ「やり切った!」“ズッ友”の絆で駆け抜けた3カ月回顧【Tokyo middle 30】
-
B&ZAI矢花黎、ミュージカル単独初主演・ヒロインは乃木坂46五百城茉央 忌野清志郎の楽曲使用した「JUMP」2027年1月上演
-
森崎ウィン、泉谷星奈と“はや帰り対決”で7勝3敗 宣戦布告受け「最後まで勝ち続けたい」
-
泉谷星奈、ミュージカル「SPY×FAMILY」好きなシーン告白 アーニャ役としての意外な願望とは「いつか作ってほしい」



