東京都教育委員会は2026年5月28日、「東京都立第一商業高等学校の改編に関する基本計画(案)」を公表し、都民からの意見募集を開始した。第一商業高校を「新たな商業教育の価値を創出するフラッグシップ校」と位置付け、国際金融教育と国際バカロレア(IB)教育を取り入れた新たな学校へ改編する計画で、2028年度の開校を予定している。 計画案では、社会のグローバル化や金融・経済の高度化、AIやデジタル技術の進展、生徒・保護者の進路ニーズの変化を背景に、都立第一商業高校を改編するとしている。商業教育で培ってきた実践的な学びを基盤としながら、国際金融を体系的に学ぶ教育課程を導入し、大学での高度な学びへつなげることを目指す。 改編後は、現在のビジネス科に代わり、全日制普通科として「グローバル・ファイナンスコース(仮称)」と「国際バカロレアコース(仮称)」の2コースを設置する計画。グローバル・ファイナンスコースは1学年135人程度とし、国際金融を軸に英語、数学、情報などを強化。金融データの分析や経済の仕組みを学びながら、金融・経済分野への大学進学や将来の国際金融人材の育成を目指す。国際バカロレアコースは1学年25人程度を募集し、日本語による国際バカロレア・ディプロマ・プログラムを実施する。 新校の教育理念としては、多様な価値観を理解・尊重しながら、複雑化・高度化する課題に対して倫理的かつ主体的に判断・行動できる人材の育成を掲げる。育成する生徒像には、国際金融の専門的な資質・能力を身に付けることや、数学的思考に基づいて論理的・批判的に考察する力、多様な価値観を尊重しながら英語や情報のスキルを活用して発信する力などをあげている。 学校は現在と同じ渋谷区鉢山町に設置する予定で、規模は各学年4学級、計12学級・480人を想定。2028年度から新入生を受け入れ、現在のビジネス科は同年度から募集を停止する。東京都教育委員会は、計画案について6月26日まで意見を募集し、その後、7月上旬に基本計画を策定・公表する予定。意見はWebおよび郵送にて広く受け付ける。◆東京都立第一商業高等学校の改編に関する基本計画(案) 意見募集募集期間:2026年5月28日(木)~6月26日(金)提出方法:・Webの場合…御意見募集フォームより提出・郵送の場合…「東京都立第一商業高等学校の改編に関する基本計画(案)」に対する意見(参考様式)の各項目を記載のうえ、東京都教育庁都立学校教育部高等学校教育課 都立高校改革推進担当宛に郵送で提出する※メール、電話、ファクシミリによる意見の受付は行わない