ニューヨーク市が“登場人物”に?『コート・スティーリング』監督が描く90年代のN.Y. | NewsCafe

ニューヨーク市が“登場人物”に?『コート・スティーリング』監督が描く90年代のN.Y.

芸能 シネマカフェ/映画/洋画ニュース
『コート・スティーリング』
  • 『コート・スティーリング』
  • 『コート・スティーリング』
  • 『コート・スティーリング』
  • 『コート・スティーリング』
  • 『コート・スティーリング』
オースティン・バトラー主演映画『コート・スティーリング』が、公開中だ。

舞台は1998年、ニューヨーク。人生も野球もチャンスを掴めず、人生どん底<コート・スティーリング>な男が主人公のアクション・クライムムービーだ。

N.Y.市そのものが映画の一つの登場人物となっている本作。監督のダーレン・アロノフスキーは、ブルックリンで生まれ育った生粋のニューヨーカー。だからこそ、ほかの作品ではとりわけ脚光を浴びることがない街の顔に焦点を当てている。

砂埃の立つ路地や長屋形式の建物と、高級マンションやブティックが混在し、ユダヤの伝統も根付くロウアー・イースト・サイド。人口密度の高いチャイナタウン。近郊型リゾート地コニーアイランド、ロシア人街と言われるブルックリンのブライトン・ビーチ、主要商業地クイーンズ区の中国系アメリカ人居住地フラッシングに、コロナパーク、シティフィールドと、まさにN.Y.のストリートが描かれる。

監督にとって、N.Y.のストリートで撮ること、キャリア初期からの仲間の職人チームと再会することが重要なことだったそうで、「『パイ』の頃に、チャイナタウンの街を一緒に走り回ったのと同じチームの多くが戻ってきた。当時のロケ地のいくつかに再び立ち、90年代のニューヨークを再現する。再会の場になったよ」と感慨深く語っている。

劇中に登場するブライトン・ビーチのロケ地から、数ブロックのところで育ったという監督。街とその環境は、かつてないほど脚本と監督の個人的体験に深く結びついたものとなった。

同じブルックリン出身のプロダクション・デザイナーのマーク・フリードバーグは、「ニューヨークが様々な領域、民族的な地区から成り立っていることを理解しているんだ。私たちが生まれた頃の街はまさにそうだったし、少しづつ溶け合いつつあるとはいえ、多くの地区は今も特有で、境界線があるかのように際立っている」とコメント。

本編でも、主人公・ハンク(オースティン・バトラー)が走り抜ける街並みは、様々な領域の場所が次々と移り変わっていく。

また、歩行者信号では、現在主流の手のマークや歩く人ではなく、“DON'T WALK/WALK”の表示を復活。街角のインターネット端末は撤去し、走っている車両も時代相応のものというこだわりにも注目となっている。

さらに、イースト・ヴィレッジの“ベニーズ・ブリトーズ”や、映画化もされたN.Y.のシネフィルの聖地“キムズ・ビデオ”は、デジタルで再現されている。

『コート・スティーリング』は全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》

特集

page top