大学の地域貢献度調査、国公立がTOP9独占…3年連続の総合1位は? | NewsCafe

大学の地域貢献度調査、国公立がTOP9独占…3年連続の総合1位は?

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大学の地域貢献度 総合ランキング
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 日本経済新聞社は、大学が地域社会にどのような貢献をしているかを探る「大学の地域貢献度」の結果を、2025年11月3日発行の「日経グローカル」519号などで発表した。上位は国公立大学が独占。総合1位は3年連続で、名古屋市立大学となった。

 「大学の地域貢献度調査」は、日本経済新聞社が約2年ごとに実施。15回目となる今回は、全国777の国公私立大学のうち497大学からの回答をもとに、「大学の組織、制度」「学生・社会人教育」「企業・行政」「大学経営・防災」の4分野の得点を集計し順位付けした。

 総合ランキングは、1位「名古屋市立大学」、2位「大阪公立大学」、3位「島根大学」と「徳島大学」、5位「信州大学」。トップ10のうち、9校が国公立大学(国立6校、公立3校)で、私立大学は10位の近畿大学のみだった。

 3年連続で1位となった名古屋市立大学では、あいち銀行と連携し、小学生向けのアントレプレナーシップ(起業家精神)への理解を深める学習イベントを開催。また、名古屋市教育委員会と協力し、名古屋市立大学の留学生を地元の小学校・中学校・高校へ派遣。授業の中で母国、言語、音楽等の文化について紹介するなどの活動をとおして、地域貢献に取り組んでいる。

 2位の大阪公立大学では、大学の授業を体験できる公開イベント「公大授業」など、さまざまな生涯学習の機会の提供をとおして地域に開かれた大学を目指すと同時に、防災・まちづくり、ボランティア、地域で活躍する人材育成などに尽力。

 3位の島根大学では、自治体と協力して地域課題の解決に取り組む「じげおこしプロジェクト」、地域で活躍する人材を育成する「地域人材育成コース」、多様な団体と連携し若者の県内定着や就職支援を進める「しまね産学官人材育成コンソーシアム」など、地域連携の多彩な取組みを展開している。

 また、今回私立大学で唯一トップ10入りをした近畿大学では、産学連携事業として地元商店街の活性化に取り組んだり、教育委員会と連携し中学生対象の実験教室や教員対象の研修会を開催したりするなどの取組みを行っている。

◆大学の地域貢献度ランキング
1位「名古屋市立大学」公立
2位「大阪公立大学」公立
3位「島根大学」国立
3位「徳島大学」国立
5位「信州大学」国立
6位「佐賀大学」国立
7位「鹿児島大学」国立
8位「山口大学」国立
9位「周南公立大学」公立
10位「近畿大学」私立
《木村 薫》

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