2025年度大学入試の入試結果を振り返り、首都圏・私立大学の受験者数や実質倍率、入学辞退率などをまとめた。大学別にみると明治大学、東洋大学、法政大学は受験者数が前年度に引き続き10万人を超えた。実質倍率がもっとも高かったのは早稲田大学で、5.7倍だった。 河合塾によると、2025年度私立大学の志願者は、前年比106%と大きく増加。調査によると、1人あたりの受験校数が増加しており、新課程初年度となる影響か、例年より手厚く保険をかけておく受験生が多かったとみられる。方式別にみると、一般方式は前年比103%、共通テスト方式は112%と、共通テスト方式で大きく増加している。共通テスト方式の志願者増の中心は国公立大併願者によるものだが、私大専願者も今回は共通テスト方式で出願を増やしたとみられるという。 リセマムでは、首都圏の私立大学で募集人員が1,000人を超える大学のうち、青山学院大学、学習院大学、慶應義塾大学、国学院大学、駒澤大学、上智大学、成蹊大学、成城大学、専修大学、中央大学、東京理科大学、東洋大学、日本大学、法政大学、明治学院大学、明治大学、立教大学、早稲田大学(五十音順)の18大学をピックアップ。各数値は代々木ゼミナールがWebサイトで公開している「2025年度入試結果」を参考にした。 18大学のうち、志願者数がもっとも多かったのは明治大学11万5,323人で、前年に続き志願者が増加した。ついで、東洋大学11万3,762人、法政大学10万5,107人と、いずれも前年に引き続き10万人を超えている。そのほか、早稲田大学9万5,938人、日本大学9万2,232人、中央大学7万3,803人、立教大学6万2,829人となった。 受験者数がもっとも多かったのは、東洋大学10万9,820人、ついで明治大学10万8,473人、法政大学10万366人、早稲田大学8万7,382人、日本大学8万5,705人、中央大学6万9,121人。 実質倍率は、早稲田大学5.70倍、中央大学4.51倍、国学院大学4.39倍、学習院大学4.28倍、法政大学4.23倍の順に高かった。 なお、入学辞退率は、慶應義塾大学が63.6%ともっとも低く、早稲田大学67.5%、中央大学72.0%、青山学院大学73.4%、学習院大学73.4%、国学院大学74.8%の順に低かった。入学辞退率は、募集人数を入学者とみなし、合格者数と募集人員との差の、合格者数に対する割合を算出した。 各項目でのトップ10は以下のとおり。◆志願者数トップ101位 明治大学2位 東洋大学3位 法政大学4位 早稲田大学5位 日本大学6位 中央大学7位 立教大学8位 青山学院大学9位 東京理科大学10位 専修大学◆受験者数トップ101位 東洋大学2位 明治大学3位 法政大学4位 早稲田大学5位 日本大学6位 中央大学7位 立教大学8位 東京理科大学9位 青山学院大学10位 専修大学◆実質倍率トップ101位 早稲田大学2位 中央大学3位 国学院大学4位 学習院大学5位 法政大学6位 青山学院大学7位 立教大学8位 東洋大学9位 明治大学10位 成蹊大学◆入学辞退率(低い順)トップ101位 慶應義塾大学2位 早稲田大学3位 中央大学4位 青山学院大学5位 学習院大学6位 国学院大学7位 成城大学8位 明治学院大学9位 日本大学10位 成蹊大学