40〜50代になり「最近、目の疲れやかすみが気になる」と感じていませんか?
日本の女性は一般的に50歳頃に閉経を迎えるといわれており、昨今の研究では閉経の平均年齢は52歳で、閉経前後の5年間は更年期と定義されます。この時期はホルモンバランスの影響やストレスで、からだや心のさまざまな不調に悩む女性が多いようです。
今回は、意外と知られていない「老眼とコラーゲンの関係」について、一般社団法人日本サプリメント協会理事長の後藤 典子さんに教えてもらいました。
老眼+目の不調に心当たりありませんか?

Photo:O-DAN
目の不調は、加齢だけが原因ではありません。
現代では、スマートフォンやパソコンの使用が日常化しており、目を酷使する時間が増えています。
そこに、ホルモンバランスの変化や自律神経の乱れなどの複数の要因が重なり、目の疲れやかすみ、老眼の進行を加速させている可能性があるのです。
とくに、40〜50代の更年期の女性は、ホルモンバランスが急激に変化することで、目の回復力が落ちてくるといわれています。
1. コラーゲンは目にも必要な成分だった
「コラーゲン=美容」というイメージが強いかもしれませんが、コラーゲンは実は目の健康にも深く関わっています。
角膜や水晶体などの目の構造を支える重要な部分には、コラーゲンが多く含まれています。
加齢によってコラーゲンが減少すると、これらの組織の柔軟性や透明性が失われ、ピント調節機能が低下することで老眼が進行しやすくなるのです。
また、コラーゲンは目のうるおいの維持にも関与しており、不足するとドライアイの原因になることがあります。
2. コラーゲン不足が引き起こす目のエイジング
コラーゲン不足による具体的な目のエイジングは、目の弾力や透明感の低下、目のかわきなどです。
目の弾力や透明感の低下は、ピント調節機能に影響し、老眼やかすみ目につながります。
また、目のかわきは、目のバリア機能を低下させ、ドライアイや結膜炎、角膜炎などの病気になりやすくなります。
このように、コラーゲンは目の若々しさと健康を保つのに欠かせない存在なのです。
コラーゲン摂取で「目も肌も若見え」が叶う理由

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前述の通り、コラーゲンは老眼対策に大切です。さらに、美肌づくりやハリ・ツヤのアップといった“美容面”のうれしい効果も得られます。
コラーゲンを摂ることは、健康と美容の悩みが増えやすい更年期の女性には、まさに一石二鳥のケアといえるでしょう。
ただし、コラーゲンはただ摂ればいいというものではありません。コラーゲンを効果的に取り入れるためのポイントを押さえましょう。
1. コラーゲンは「続ける」ことで効果が出る
コラーゲンの効果を実感するためには、食事やサプリメントなどで、継続的に摂取することが必要です。
目安として、肌の水分量や弾力は6〜8週間、骨や関節、目などに関しては12週間ほどの継続的な摂取によって変化があらわれるといわれています。
目の疲れや老眼対策として取り入れるなら、最低でも3か月以上は続けてみることが大切です。
2. ビタミンCや鉄と一緒に摂ると吸収率アップ
コラーゲンは、単体よりもビタミンCや鉄といっしょに摂ることで、吸収率がアップします。
また、ビタミンCと鉄は、体内でアミノ酸からコラーゲンの合成をサポートする働きをもっており、コラーゲンの効果を実感するためには、欠かせない栄養素です。
ビタミンCと鉄の栄養バランスを意識して摂取することで、コラーゲンの効果を最大限に引き出しましょう。
本編では、「最近、目がかすむ…」と感じる更年期女性に向けて、目の不調が老眼だけではない可能性や、その背景にある新しい視点のケア方法についてお伝えしました。
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