おもなメディアの平均利用時間は、平日・休日とも「インターネット」がもっとも長く、ついで「テレビ(リアルタイム)視聴」という傾向が続いていることが2025年6月27日、総務省情報通信政策研究所が公表した「2024年度(令和6年度)情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」からわかった。 「2024年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」は、インターネット上のメディア、テレビ、ラジオなどの情報通信メディアについて、利用時間の長さ・時間帯、利用率、信頼度などを継続的に把握し、新聞、雑誌などの情報通信メディア以外のメディアを含め、メディア間の関係や利用実態の変化などを明らかにすることが目的。東京経済大学の北村智教授、東京大学の橋元良明名誉教授らとの共同研究として、2011年から毎年実施している。 調査は、従来まで13~69歳の1,500人を対象としてきたが、2024年度調査では70代を含む1,800人を対象とした。調査期間は2024年12月2日~8日。日記式調査とアンケート調査を併行した。 おもなメディアの平均利用時間は、全年代で平日・休日ともに「インターネット」がもっとも長く、ついで「テレビ(リアルタイム)視聴」。全世代の平均利用時間は、平日がインターネット181.8分、テレビ154.7分、休日がインターネット183.7分、テレビ182.7分。前年と比較すると、平日・休日ともインターネットの利用時間が増え、テレビ(リアルタイム)視聴時間が減っている。 年代別にみると、休日の40代で「インターネット」の利用時間が「テレビ(リアルタイム)視聴」を初めて超過。平日、休日の60代では「テレビ(リアルタイム)視聴」の利用時間が大幅に減少した。 おもなソーシャルメディア系サービス・アプリなどの利用率では、全年代で「LINE」が91.1%ともっとも高く、「Instagram」52.6%、「X(旧Twitter)」43.3%、「Facebook」26.8%と続いた。動画共有系では、「YouTube」80.8%がもっとも高く、ついで「TikTok」33.2%であった。 「情報源としての重要度」については、全年代で「テレビ」が81.3%ともっとも高かった。年代別では、10代から40代で「インターネット」、50代から70代で「テレビ」が最多。「娯楽としての重要度」は全年代で「インターネット」が80.4%、「メディアとしての信頼度」は全年代では「新聞」が59.9%ともっとも高い結果となった。