こんにちは、コンプライアンス遵子です。
私は現在、モラハラ夫との離婚に向けて別居し、弁護士を入れて離婚調停中という泥沼離婚劇を繰り広げています。この連載ではモラハラ夫から逃げて離婚するまでの私の奮闘記をありのままに綴っています。
夫からのモラハラと暴力に耐えられなくなり、子どもを連れて実家へと出戻った私。別居した次の日に離婚問題に強い女性弁護士に依頼し、「絶対に離婚しない」と言い張る夫との離婚に向け、離婚調停と別居中の婚姻費用の申し立てを進めていくことにしました。今回は第1回離婚調停のときのことについて詳しくお話します。
【実録~ただのモラハラ男だった10歳年上夫と離婚するまで #4】
モラハラ夫と離婚しようと思ったら、まずすべきことは?
まず弁護士と話をする上でわかったのは、夫のような人間は世の中にたくさんいるということでした。これまでの夫婦生活や離婚したい旨、さらに別居後の訳のわからない夫の言動を説明すると弁護士は特に驚く様子もなく、「あー、なるほどね」と淡々と話を聞いていました。
そして「これまでも何件も離婚問題を担当してきましたけど、よくあることですね。あなたが家に戻るようにあの手この手で仕掛けてくる。でもこちらは何も悪くないのだから正々堂々と粛々とやるべきことを進めればいいだけです」とだけ告げて、調停に向けて必要な準備を説明してくれました。
そして弁護士は「離婚調停をしようと思ったら絶対に別居してから」と断言。お金の問題から子どもを連れて家を出てアパートを借りるなどが難しく、仕方なしに夫と同居しながら離婚調停を進めようと思う女性もいるそうですが、それはかなり危険のようです。
そもそもこれから離婚しようと思う男女が一つ屋根の下で暮らせるわけはなく、進展具合では逆上した夫から暴言や暴力を振るわれる可能性も。夫がモラハラ気質かつ子どもがいるなら安全のためにも絶対に別居をした上で離婚調停を進めるべきだと強く言われました。離婚に向けて子どもを連れて家を出たことは正解だったのだと痛感した瞬間でした。
弁護士はすぐに夫宛に受任通知を送ってくれ、相手方の弁護士と私の弁護士でやり取りしてもらうようになりました。「これであとは離婚調停を進めるだけだ!」と安堵したのもつかの間、夫はどうやら自分が依頼した弁護士とお金の支払いや金額面で揉めていることが弁護士経由で判明。家庭裁判所との日時決めもまったく進まず、結局は別居をしてから第1回離婚調停まで3か月も要するという事態に。そこで私は思い出しました、夫がとても金に汚いケチな人間であるということを。
夫の離婚拒否であっけなく終わった第1回離婚調停
夫が弁護士にようやくお金を払ったことでようやく調停の日時が決まり、いよいよ第1回離婚調停が始まりました。離婚調停ではまず調停員から申立人である私および弁護士が話を詳しく聞き、その内容を調停員が夫および夫の弁護士に伝えて言い分を聞き、さらに私に戻って向こうの言い分を伝えられ、その内容をまた夫のほうに伝えるという流れ。お互いに顔を合わせることはなく、それぞれが調停員と面談という形で話します。
私の場合は調停でこれまでの経緯など詳しい事情はあまり聞かれることはなく、あくまで「奥さんは離婚したい意志は変わらないんですね」、「旦那さんには父親の務めを果たしてもらいたいから、暴力や暴言をしないことを条件に機嫌のいいときに月に1度くらい面会を希望しているということでいいですか?」など離婚の意志や今後の意向の確認のような雰囲気でした。
そして私の1回目のターンが終わって夫との話が終わった調停員から言われたのは「旦那さんは離婚を拒否しています」ということでした。調停員に「俺は絶対に離婚しない!」とあの大きな声で言い切る夫の姿が容易に想像できました。そしてきっと私の悪口をあることないこと吹き込み、「自立していない未熟な妻だから子どもの成長にも自分が必要なんです」とでも言っていたのでしょう、あくまで予想ですが。
そして夫からは「これからは夫婦喧嘩をしないように夫婦で協力し合い、子どもを育てていきたい」という旨の発言があったそうです。あの一方的な暴言と暴力や土下座の要求を、お互いに非がある“夫婦喧嘩”と表現し、良き夫であり良き父親を演じる完璧な外面には「さすがモラハラ」という言葉が喉から出かかりました。
▶▶離婚調停の翌日届いたモラ夫からの長文LINEには「思い出しても吐き気がする」文言が並び…苦悩の末に私が取った行動は
では、夫からのLINEの呆れた内容と、私の対応についてお伝えします。