【大学受験】早稲田大、志願者が減少傾向…26年度の変更点も | NewsCafe

【大学受験】早稲田大、志願者が減少傾向…26年度の変更点も

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志願者数の推移(2016~2025年)
  • 志願者数の推移(2016~2025年)
  • 総志願者・実志願者・併願率の推移(2021~2025年)
  • 学部別志願者数の推移(2016~2025年)
  • 英語4技能テスト利用入試の志願者数の推移(方式導入初年~2025年)
  • 2025年度の入試結果
  • 2026年個別学力試験のみの選抜の教科・配点一覧(文系)
  • 2026年個別学力試験のみの選抜の教科・配点一覧(理系)
  • 2026年共通テスト+個別試験の選抜の教科・配点一覧
 代々木ゼミナールは2025年6月20日、早稲田大学の入試データを更新した。2025年度の入試結果のほか、志願者数の推移、一般選抜の特徴・変更点など入試状況や、2001年以降の各種データの推移を表にまとめている。

 早稲田大学は長年に渡り、全国最大規模の志願者数を集めてきたが、受験生の現役入学志向の高まりなどを受けて、2019年度入試以降は長期的な減少傾向にある。志願者数は2021年度入試で10万人の大台を割って以来、右肩下がりで減少し、2024年度入試で9万人割れと、2000年以降では最少となった。

 2025年度入試は、募集総数4,990人に対し、志願者9万5,938人、受験者8万7,382人、最終合格者が1万5,336人(うち女子5,176人)で実質倍率は5.7倍。志願者における現役割合は72.3%、合格者における現役割合は78.4%で、どちらの数値も2000年以降でもっとも高い水準となった。近年の受験生は現役入学志向が強く、2026年度入試以降もこの状況が大きく変化することは考えにくいという。

 志願者数は、2024年度比で6,518人増(7.3%増)となり、3年ぶりに増加に転じたが、一時的な受験人口の増加や、近年の急速に進んだ実質倍率の低下で入試難易度が低下したこと、さらに2024年度入試で最少志願者数となった反動が要因としている。

 学内併願者は、併願率(総志願者数/実志願者数)が2.127から2.204になり、久々の上昇。併願が顕著に増加した学部の組み合わせは、政治経済学部・法学部・教育学部・商学部の中の併願、文化構想学部・文学部と法学部・教育学部・商学部との併願、政治経済学部と社会科学部の併願などをあげている。

 一般入試の学部別の志願者数は、13学部中で10学部が増加、3学部が減少。政治経済・国際教養・社会科・人間科・スポーツ科の5学部は、新たに導入した社会科・人間科学部を除き、すべての学部で増加。また理系3学部の合計は4年連続の増加となった。

 方式別では、英語4技能テスト利用入試の志願者数が大幅に増加した。この入試制度は導入初年度から順調に志願者数が増加していたが、2023年度と2024年度で減少し、2025年度入試で再度増加に転じた。特に文化構想・文学部が大幅に増加しているという。

 文系学部の一般入試は、共通テストの利用方法や配点など各学部で選抜方法が大きく異なり注意する必要がある。2026年度入試では、教育学部のC方式において、共通テストの科目に情報を必須科目として加え、6教科8科目とするため、各科目の満点が変更となる。また、国際教養学部の一般入試では、共通テストの科目が「国語必須、数学・地歴・理科・情報から1教科を選択」から「国語・数学・地歴・公民・理科・情報から2教科を選択。ただし、国語または数学から1科目は必須」に変更になる。

 現在、公表されている2027年度入試(現高2生対象)では、国際教養学部に共通テストのみの入試が復活する。方式名称は「共通テスト+英語4技能テスト利用方式」。入試科目は、「国語+数学2科目」の2教科3科目で、英語4技能は出願要件のみに利用し、判定は共通テストの成績のみの予定となっている。

 代々木ゼミナールでは、早稲田大学や難関国立大学など主要大学の入試データのほか、全国の大学の入試情報を、大学ごとにまとめて掲載。大学入試の基礎知識や、入試問題と解答例など受験生に役立つ情報を提供している。
《川端珠紀》

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