佐野勇斗、今想像する人生の最期「後悔を1個でもなくせるように」終活ドラマで得た気づきとは【「ひとりでしにたい」インタビュー】 | NewsCafe

佐野勇斗、今想像する人生の最期「後悔を1個でもなくせるように」終活ドラマで得た気づきとは【「ひとりでしにたい」インタビュー】

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佐野勇斗(C)モデルプレス
【モデルプレス=2025/06/20】6月21日スタートのNHK土曜ドラマ「ひとりでしにたい」(総合テレビ 毎週土曜夜10:00〜10:45※全6回)に出演する佐野勇斗(さの・はやと/27)。インタビュー後編では、苦戦したシーンや推しキャラ、自身の生き方などを語ってもらった。

【写真】佐野勇斗のピンク髪イメチェン姿

◆綾瀬はるか主演「ひとりでしにたい」

文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した漫画「ひとりでしにたい」。「死」と「笑い」の融合した類い希なる「笑って読める終活ギャグマンガ」と評されたカレー沢薫氏の原作を、主人公・山口鳴海役に綾瀬はるかを迎え、大河ドラマ「青天を衝け」、連続テレビ小説「あさが来た」の大森美香氏による脚本でドラマ化する。

佐野が演じるのは鳴海の同僚・那須田優弥。都庁から出向組のエリート。孤独死を恐れて急に婚活を始めた鳴海に対し「40歳手前で無料婚活アプリ登録しても男来なくないですか?」と煽るが、実は鳴海に好意をよせている「こじらせ男子」である。

◆佐野勇斗、長セリフに苦戦「洗礼を受けました(笑)」

― 今作はセンシティブな内容も含まれていますが、改めて学んだことはありましたか?

佐野:子どもの頃のイメージのまま、両親はいつまでも元気だと思っていましたが、親も50歳を超えて、定年が近づいてきて、介護が必要になる日も来るんだなと改めて実感しました。どこかみなさん考えないように避けがちにしている問題ですが、真剣に向き合って、今まで面倒見てもらった分、誰が面倒を見ようかって。今回そんな気づきを与えていただきました。

― セリフで使われた専門用語については、どれくらいご存知でしたか?

佐野:中には知っている言葉もありましたが、8割ぐらいは意味までは知らない言葉で大変でした。セリフも多かったので、詰まってしまうシーンもありましたが、綾瀬さんがそういったときも良い雰囲気にしてくれて、救われました。

― 演出家の熊坂出さんが「長台詞が吹き荒れるドラマ」とコメントされていますが、洗礼は受けましたか?

佐野:完全に洗礼を受けました(笑)。10年ほど演技の仕事をしていて、セリフで詰まることはほとんどなかったのですが、今回は毎日のように長いセリフがあって、悔しいなと思う日が何日か思い浮かびます。普段はセリフを覚えるのにあまり時間がかからないタイプですが、今回は1週間前からしっかり準備しました。それでも詰まってしまうことがあって、難しかったです。

― 共演者の長セリフシーンを見て、感動したことはありましたか?

佐野:國村隼さんは何度かご一緒させてもらっていますが、セリフをそのまま言うだけでなく、色々スパイスを加えてくるので、見ていて飽きないですし、すごく勉強になりました。

◆佐野勇斗が語る人生の最期「後悔を1個でもなくせるように」

― 終活について、どういったイメージをお持ちですか?

佐野:終活に関しては、誰もが訪れる話だと思うので、そういうことを考える発想もなかったです。自分がどう死にたいかなんて、成り行きだろうと思っていました。でも、考え方によっては、死に方も選ぶことができるのかと思いました。

― 様々なライフスタイルが存在する現代をどのように見ていますか?

佐野:僕はどちらかというと昭和っぽい発想の人間で、自分に対しては「とにかく肩をぶん回して働け!」っていうタイプなんです。だだ今の時代、無理をしないという考えの方も周りにいて、そういう生き方もあるんだなと思いますし、どちらが良いのかは人それぞれだと思います。それぞれが自分の納得できる人生になればいいのかなと。僕は死ぬ直前にどういう人生だったか振り返ると思うんです。その時に後悔するであろうことをなくしていこうと思って生きています。後悔を1個でもなくせるような人生にしたいなと思います。

◆佐野勇斗、推しキャラ&楽しみにしているシーンは?

― すでに本作をご覧になったとのことですが、第1話の感想を教えてください。

佐野:やっぱり綾瀬さんの演技はすごいなと思いました。出てきてすぐに目を引きつけられるというか。綾瀬さんのお芝居って見たくなる。コメディ要素もありつつ内容にもしっかり入り込めて、面白いなと思いました。自分のシーンには反省点もありますが、綾瀬さんが演じる高いテンションの鳴海と、僕が演じる那須田の「なんだこの人」というギャップがあって、この2人が今後どうなっていくのか、いち視聴者として気になります。

― 綾瀬さん演じる鳴海は推し活に一生懸命な女性ですが、今作の中で佐野さんの推しキャラはいますか?

佐野:松岡陽子(岸本鮎佳)さんのお芝居がすごく好きです。台本に書いてあったかな?と思うくらい、全部アドリブに見える自然なお芝居をされていて。同僚感も出ていて、松岡さんはすごく推しです!今後もたくさん見たいなって思いました!

― 楽しみにしているシーンを教えてください。

佐野:1話で鳴海は那須田に対して「なんだこいつは」といった感じで接していますが、那須田の鳴海への気持ちは一貫しているんです。鳴海の心境の変化がどのよう映っているのかは楽しみです。あとはダンス!綾瀬さんがダンスを頑張っていたので楽しみにしています。

― 最後に視聴者にメッセージをお願いします。

佐野:このドラマは誰もが自分事のように捉えられる話だと思います。僕ぐらいの世代の方ももちろん、作中に描かれている30代の方とかも、すごく自分事のように改めて考えさせられる、面白く見ていただける話だと思うので、暗くならず、勉強できるという意味で楽しんでいただけたらなと思います!

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

◆佐野勇斗(さの・はやと)プロフィール

1998年3月23日生まれ。愛知県・岡崎市出身。A型。2015年に映画「くちびるに歌を」で俳優デビュー。近年の主な出演作は「ドラゴン桜」(TBS/2021)、「真犯人フラグ」(NTV/2021)、「おとなりに銀河」(NHK/2023)、「マイダイアリー」(ABC/2024)、「トリリオンゲーム」シリーズ、「TOKYO MER」シリーズなど。NHK連続テレビ小説「おむすび」(2024-2025)にも出演し話題に。5人組ダンスボーカルグループ・M!LKのメンバーとしても活動しており、俳優・アーティストとして多方面で活躍中。

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