日本女子大学は2025年度より、地方からの進学者を対象とした「日本女子大学入学前予約型給付奨学金」の運用を開始する。この奨学金は、入学前に原則4年間の給付を約束するもので、高い学修意欲を有する地方出身の進学者の経済的な不安を軽減し、経済的な理由で本学への進学を諦めることのないよう支援することを目的としている。 同奨学金の出願対象は、一般選抜(個別選抜型・英語外部試験利用型・大学入学共通テスト利用型・前期)受験予定者であり、申請書類による選考を行い、採用候補者を決定する。申請者は奨学金採用候補者の採否を確認したうえで、一般選抜に出願することができる。なお、奨学金は一般選抜に合格して日本女子大学に入学することで給付される。また、この奨学金は、日本女子大学卒業生の同窓会組織である日本女子大学教育文化振興桜楓会からの援助を受けている。 同奨学金の募集要項は、9月ごろ公開予定。 日本女子大学は、創立120周年を機に2021年から「学部・学科再編」を伴う大学改革を推し進めている。さまざまな地域から集う学生たちが互いに学び合い、交流を深めることのできる機会を拡充しており、卒業後には全国・世界に羽ばたき活躍できる人材を育成することで、日本全体の女性エンパワーメントに寄与することを目指して、地方に住む進学者の入学促進にも取り組んでいる。◆「日本女子大学入学前予約型給付奨学金」概要開始時期:2026年度入学生より運用給付金額:年間50万円 (4年間で200万円)支給期間:正規の修業年限内(休学期間を除く4年間)※毎年度継続審査あり採用候補者数:30名選考方法:書類選考(予定)【選考スケジュール(2026年度入試)】申請期間:10月~11月ごろ(予定)採用候補者決定:12月下旬ごろ(予定)出願資格:以下のすべての基準を満たす者(1)日本女子大学への入学を強く希望する者(2)一般選抜(個別選抜型・英語外部試験利用型・大学入学共通テスト利用型(前期))を受験する者(3)日本国籍を有する者、特別永住者又は出入国管理及び難民認定法の別表第二に規定される在留資格(永住者、定住者、日本人(永住者)の配偶者・子)を有する者(4)1都3県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)以外に設置された国内高等学校等出身者(5)生計維持者(父母又は父母に代わって生計を維持している人)の年収合計額が以下の家計基準を満たす者 ・「給与所得」の場合:税込年収800万円未満 ・「給与所得以外」の場合:所得証明書等における所得金額350万円未満※上記双方の収入・所得がある場合は、それぞれの金額を合計して税込800万円未満。ただし、合算する以前に給与所得以外の所得金額が350万円を超えている場合は対象外。