東京薬科大学は、薬剤師の地域偏在の解消を目指し、2026年度入学者選抜より県内に薬系大学・薬学部が設置されていない山梨県・茨城県・長野県に在住する高校生を対象とした「地域枠選抜」を新たに実施する。 同大学はこれまで、山梨県を対象とした地域枠選抜は2025年度入学者選抜から実施しているが、2026年度入学者選抜からは新たに茨城県、長野県を対象に加えて実施する。この入試制度は、これらの地域における薬剤師人材の確保と定着を支援することを目的としている。 地域枠選抜の対象地域は、山梨県、茨城県、長野県。対象者は、これら3県に住所を有する高等学校もしくは中等教育学校を2026年3月に卒業見込みの者または2025年3月に卒業した者である。募集学部学科は薬学部薬学科(6年制)で、募集人員は山梨県3名、長野県2名、茨城県2名となっている。選抜方法は適性能力審査、小論文、面接、書類審査等で、詳細は2026年度学生募集要項にて発表予定。 さらに、合格者のうち成績上位者には、入学金40万円を免除する措置がある。 東京薬科大学は、私立薬科大学としては創立145年の歴史と伝統を誇り、これまでに4万2,000名を超える卒業生を世に送り出し、医療や創薬等のさまざまな分野で活躍する人材を輩出してきた。特に、薬剤師教育が6年制となり、臨床実践能力と研究能力を備えた薬剤師を数多く育成することを目標に掲げるとともに、地域社会に貢献できる薬剤師の育成を使命とし、国内の医療現場を支える人材輩出に努めているという。