年齢を重ねるとともに、「以前のように、スムーズにやせない」「疲れやすくなってる」と自覚している人は多いはず。
そんな中、ヘルシーオイル・プラス・コンソーシアムの主催するイベント「医師本人が実践!インナービューティーメソッド・レッスン」に登壇した山本メディカルセンター院長の齋藤真理子先生は、生活を改めて「1ヵ月で体脂肪3減」を達成するとともに、以前よりも疲れにくく、日々を快調に過ごすことができるようになったとのこと。 その偉業にはMCTオイルが貢献しているというので、解説していただきました。
▶注目すべきはストレスホルモンと…
注目すべきは、体と心の健康をサポートする乾電池「ミトコンドリア」と代謝促進ホルモン「コルチゾール」
体の中の状態によって、私たちの健康と美容は保たれています。体の内側からのパフォーマンスを最大化することで、健康を手に入れ、心身ともに若々しさを保ち日々元気に過ごすことができます。そこで重要なのが、「ミトコンドリア」と「コルチゾール」です。
まず、ミトコンドリアから説明しましょう。ミトコンドリアは、ほとんどの生物の細胞一つひとつに存在する小さな器官です。私たちが生きていくために必要なエネルギー「ATP」を産生する働きがあり、人間にとっての「乾電池」みたいなもの。例えば糖質を1個とると、38個のATPを作るといわれています。
ただし残念なことに、ミトコンドリアは年齢とともに減少します。すると、代謝が落ちる、肌のターンオーバーが遅くなる、免疫が落ちるといった体のパフォーマンス低下につながるのです。そのため、ミトコンドリアを元気にすることが、若々しさを生み出すカギとなります。
ミトコンドリアと同様に、体のパフォーマンス向上に大切なのが、「コルチゾール」です。コルチゾールとは、健康や美容に関わるさまざまな機能を持つホルモンのことで、副腎皮質で作られます。代表的な働きは、炭水化物(糖質)・脂質・たんぱく質の代謝促進、疲労回復、抗炎症作用です。
コルチゾールは基本的に朝に分泌され、夕方になると止まる性質があります。1日の産生量が限られているため、朝に分泌された量で1日をいかに効率よく、何に使うかという配分が大事。例えば、乱れた食生活や運動不足やストレスなどが原因で炎症などの体への負担が生じると、その対応に大量のコルチゾールが使われ、エネルギー補給、代謝アップといった、本当に使いたかった健康や美容に使えなくなるでしょう。そのため、健康を保ち日々元気にはつらつと過ごすためには「コルチゾールの無駄遣いをいかに減らすのか」が、ポイントとなります。
▶ちょっとした配慮で「疲れない体に」
仕事、睡眠、入浴、日常生活のちょっとした配慮で、「疲れない体に」。更年期からでもパフォーマンスは上がる!
ミトコンドリアを活性化し、コルチゾールを無駄遣いしないためには、日常生活での注意点がいくつかあります。
1、デスクワークの人は定期的な軽い運動でコルチゾールを節約
仕事中のポイントは、スムーズな体の巡りを目指すこと。デスクワークが多い人は、体がこわばってしまい、血流やリンパの流れが滞り、その流れをスムーズにするためにコルチゾールが使われがちです。コルチゾールの無駄使いを減らすためにも、軽い運動で滞っているところを流してあげましょう。深呼吸しながらのスクワットや、首のリンパ流しなどが手軽です。
2、夜はリラックスして副交感神経を優位に
また、睡眠の質を高めることも意識してください。大切なのは、副交感神経を優位にすること。コルチゾールは通常朝に作られますが、そのときは交感神経が優位になっています。コルチゾールをしっかりと産生させるためには、夜はリラックスして交感神経をオフにするといった、メリハリをつけることが必要です。
3、毎晩入浴を。半身浴で長めに、炭酸マグネシウムの入浴剤がおすすめ
質の高い睡眠には、入浴も欠かせません。リラックス効果を生み、副交感神経を優位にしてくれます。半身浴で長めに浸かるのがポイントで、炭酸マグネシウムの入浴剤を使うと、血行と新陳代謝の促進につながりオススメです。また、私は寝る前にアミノ酸もとっています。睡眠の質を高めるのが「グリシン」や「トリプトファン」で、副交感神経が優位な状態を維持することに役立ち、より良い睡眠で血糖値の上昇を抑えることも期待できるでしょう。
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【監修】
山本メディカルセンター院長 齋藤真理子先生
日本形成外科学会専門医・医学博士・分子栄養学認定医。昭和大学医学部大学院卒業。2010年に山本メディカルセンターに入職。皮膚科・形成外科を立ち上げる。2016年4月山本メディカルセンター2代目院長に就任。