医学生の7割強が部活やボランティアなどの課外活動に参加していることが2025年5月22日、川野小児医学奨学財団の調査から明らかとなった。特に「スポーツ系」の部活が人気で、参加者は50.5%にのぼった。 第3回「医学生の意識調査」は、全国の医学部医学科に通う学生を対象に、学校生活や希望進路などに関する質問を行い、医学生の志向や実態を調査・分析したもの。調査期間は、2025年3月7日~3月11日。有効回答数は109名(男性29名、女性80名)。 調査結果によると、医学生の74.3%が部活やサークル、ボランティアなどの課外活動に参加しており、特に「スポーツ系」の活動が50.5%と人気を集めていることがわかった。医学系(11.9%)、文科系(11.0%)と比較すると5倍近い数値となっている。 将来の勤務先については、「地方都市」を希望する医学生が56.9%と、「大都市」の31.2%を上回った。「過疎地域」を希望する学生は6.4%にとどまり、約9割(88.1%)が「都市(大都市、地方都市)」で働きたいと考えていることがわかった。 また、日本の医学研究レベルについては、41.3%の医学生が「高い(高い+やや高い)」と評価しており、2024年12月に行われた「医師・研究者へのアンケート調査」での33.6%を上回る結果となった。 医師の働き方改革に関しては、2024年4月に施行された改革で職場環境が良くなると考える医学生が43.1%で、「わからない」とする回答も30.3%あった。 医療テクノロジーの進化については、63.3%の医学生が「興味がある」と回答し、医療テクノロジーに対する高い興味がうかがえた。一方、「興味がある」と回答しながら「日々の勉強で精一杯なので、医師になってから学びたい」という人が約4割(42.2%)おり、「医学生の間に学んで身につけておきたい」という積極的な回答は21.1%にとどまった。