モラハラ体質=危険運転ドライバーの可能性大! 怖がらせて妻を服従させようとする、身勝手な心理とは | NewsCafe

モラハラ体質=危険運転ドライバーの可能性大! 怖がらせて妻を服従させようとする、身勝手な心理とは

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モラハラ体質=危険運転ドライバーの可能性大! 怖がらせて妻を服従させようとする、身勝手な心理とは

夫婦問題・モラハラカウンセラーの麻野祐香です。幸せになれると確信し結婚しても、結婚後にモラハラだとわかり苦労している方が多くいます。離婚もできず夫のモラハラに悩む女性からの悩みについて、長年に渡りカウンセリングを続けてきた私なりの対策をお伝えしています。

モラハラ夫の数ある特徴の中でも、【モラハラ夫の運転は危険】とよく言われています。モラハラ夫が運転する車内で死ぬほどの怖い思いをしたと言う方も少なくありません。

今回はモラハラ夫の運転が怖すぎて、度々命の危険を感じているF子さんのお話を書かせていただきます。

できることなら同乗したくない、でも一緒にいかないと怒り出すモラ夫

その日は連休ということもあり、もともと車で外出することにF子さんは賛成していませんでした。いくら「渋滞するってニュースで言っているから電車で行こう」と言っても、夫は自分の計画をガンとして通す人なのだそうです。

自分の意見に賛成をしないと「俺の決めたことが嫌なのか!」と大きな声で怒鳴り出すし、一気に不機嫌になる夫。そうなるのが怖いF子さんは夫の言う通り、子どもと一緒に車に乗り出発しました。渋滞を考慮して子どもがぐずらないように、おもちゃやお菓子の用意は万端にして出発したそうです。連休中にも関わらず行きの道路は思いほかスムーズだったので、目的地では楽しく遊ぶことができました。

しかし、やはり帰り道は驚くような渋滞でした。

『夫は渋滞にイライラして文句ばかり。車の中は本当に負の空気が充満してしまい、私ができることは子どもを泣かさないことと、渋滞が解消することを祈ることだけでした。やっと渋滞が終わり、車が動き出した途端に今までのストレスを解消しようとしているのか、無理な割り込みはするわ、急にスピードを上げ追い越しをするわ、と危険な運転を始めました。私が「怖いからやめて」と言うと薄ら笑いを浮かべさらに余計に危険な運転をするのです』

モラハラ夫は機嫌が悪い時は危険な運転をします。妻や子ども達に恐怖感を味わわせることで、自分の強さをアピールしているつもりなのでしょう。煽り運転や無理な追い越しなどを当たり前のようにします。

そして歩行者に対しても、「自分の運転の妨げになる邪魔な人」と捉えています。例えば左折時、横断歩道を渡っている人のすぐそばまで車を寄せジリジリと近寄っていくのです。歩行者優先という認識は一切なく、歩行者が青信号を渡っていても、車がそばにいるなら急いで横断歩道を渡るべきという持論を持っているのも自己中心的なモラハラの人に多くいるようです。

ただ、人前ではとてもいい人を演じるのがモラハラの特徴です。家族以外の人が車に乗っている場合はそんなことはしないので、そんな危険運転をする人とは思われていません。そのため、この悩みを人に話してもわかってもらえません。

危険運転はDVと同じこと

F子さんの夫はハンドルを握ると気が大きくなるのか、更に威圧的になるそうです。他の車に対して「曲がるならさっさと曲がれ」「何フラフラ運転してるんだ!」と文句を言うのは当たり前。
以前、他の車が急に割り込みしてきた事があったそうなんですが、モラハラ夫は信号待ちで車から降り、その車の窓ガラスを叩いて怒鳴りつけたといいます。
「それはやりすぎじゃないの。絶対におかしいから」と、さすがにF子さんもひと言注意をしたそうです。しかし、「あいつが悪いんだ」「俺が急な割り込みは危険だと教えてやったんだ」「俺は悪くないのになんで俺に文句言うわけ?」「俺があいつに教えてやらなかったら、他で事故を起こすことになっていたんだぞ」と悪びれることなく文句を言っていたそうです。

『この時「この人には常識が通用しない。」と改めて思いました。それでも夫に逆らうことや夫から離れることを考えられない私は、ただ黙って夫の意味のわからない理屈を聞き流すだけでした』

モラハラ夫は車に乗りこみハンドルを握ると、自分自身を強いものだと思い込んでしまうのです。そのせいで周りの車に対して自分より下の人間が運転していると思い込み、攻撃的になるのです。この時も、モラハラ夫は自分は正しいと信じて疑わないのです。

モラハラ夫が急ブレーキ、急発進をすると、同乗者にとっては恐怖でしかありません。車内という密室、運転するのはモラハラ夫、自分で自分の身を守る事ができない状態です。これは「俺の言うことを聞かないと怖い思いをするぞ」というモラハラ夫の脅しになります。DV加害者と同じじで、ターゲットに恐怖を味合わせることで支配する意図があります。車に同乗するたびに、恐怖を味わい、この人に逆らうと自分はもっと怖い思いをするかも知れない、といつの間にか思い込まされてしまっているのです。夫のいうことを聞かないといけない、文句は言ってはいけない、夫は正しいと洗脳されていくのです。

モラハラ時期の運転は更に危険

モラハラ夫がF子さんに対して暴言を言い続けている日がありました。夫の暴言に対して反論することもなく、ただ言われ続けることに慣れてしまっていたF子さん。反論すれば100倍になって返ってくるので、何も言わずにただ黙っているのが常になっていたといいます。
一通り文句を言い切ったモラハラ夫は「今から昼飯食べにいくから」とF子さんに車へ乗るように指示しました。

『機嫌の悪い夫の運転は、いつもの運転よりもさらに乱暴になるのはわかっています。でもそこで「行かない」というとより機嫌が悪くなり暴言がまた始まるので、私は黙って助手席に乗りました』

F子さんの夫に限らず、一般的なモラハラ夫の妻への暴言は、とどまることを知りません。でも妻は夫に対しての怒りや拒否の感情よりも、自分を守るために黙って聞くことを選びます。反論することで、夫の暴言がますますエスカレートすることはもう経験済みだからです。モラハラ夫に対して反論しないからといって、妻はモラハラ夫の言うこと全てを肯定しているわけではなく、自分の心を守るための行動なのです。

モラハラ夫が暴言や無視をするときに、反論したり抗議をするとモラハラ夫の気持ちをエスカレートさせます。モラハラ夫は、妻の怒りと恐怖と涙がエネルギー源となっているのです。ですから、モラハラ夫の暴言を心に入れずに、反論もせずに放っておくことが自分の心を守る最善の方法になると自然と学んでいくのです。でも反論しないからと言って、相手の言葉を受け入れたわけではありません。沈黙は自分の内なる強さを見出すための土壌を築くことができます。

【前編】では、モラハラ夫の危険運転はDV行為そのものであるということ、モラハラ夫の暴言に妻が反論しない理由について解説いただきました。

▶つづきの【後編】では、身の危険を感じて、モラハラ夫の運転について注意をした場合、どうなるのか?…についてお伝えします。__▶▶▶▶▶


《OTONA SALONE》

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