本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「鰍」です。
「鰍」の読み方は?
魚(さかなへん・うおへん)と秋で構成されたこの漢字。「秋が旬の魚なのか?」「秋と関係する魚なのか?」と考えをめぐらせる方もいるはず。
この魚は多くの人にとって馴染のない魚かもしれません。しかし、一部の地域ではよく知られており、鍋の具材として最高の食材のようです。
正解は……
「カジカ」です。
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【漢字解説】
「鰍」を辞書で引くと以下のような解説が記載されています。
カジカ科の淡水産の硬骨魚。全長約15センチメートル。体は一見ハゼ型で細長い。暗灰色で、背骨に雲形斑紋がある。河川の清洌な水を好む。美味。川鰍。マゴリ。チチンコ。〈季:秋〉
出典:広辞苑 電子辞書第六版 岩波書店
鰍は鮟鱇(あんこう)を小さくしたような見た目です。旬は秋~冬。
関東圏に住んでいる人には馴染みない魚かもしれませんが、北海道や東北など一部の地域では珍しくない魚のようです。見た目は少々怖いけれど、味はとてもおいしいんだとか。
鰍はわたを除き、丸一匹いただけます。身は白く、白身魚特有の上品な風味が特徴。鮟鱇や河豚(ふぐ)のように塩焼きや汁物、唐揚げにしてもおいしいと好評です。(筆者は残念ながら食べたことがありません)
北海道では鰍汁が家庭料理として根付いています。大根や白菜とも相性抜群ですが、具材はあえて鰍のみにし、その味わいを楽しむのがおすすめだそう。
「鰍」の解字
形声。魚+秋(音)。音符の秋は、チュウとなくどじょうの声の擬声語。
出典:新漢語林 第二版 大修館書店 電子辞書版
少し調べてみたところ、鰍をお客様に提供している温泉宿や天ぷら料理店が北海道でいくつか見つかりました。
北海道を訪れた際は「鍋こわし」と称賛される鰍をいただいてみたいですね。ちなみに、「鍋こわし」にはおいしすぎて、鍋の底までつついてしまい、鍋を壊してしまうという意味があります。
※問題解説:オトナサローネ編集部
(意味や語源などは諸説ありますが、広く一般に知られているもので解説しています)
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出典:『漢検要覧1/準1級対応』公益財団法人 日本漢字能力検定協会