堀田真由、主演映画で津軽塗と向き合う 津軽弁も披露<バカ塗りの娘> | NewsCafe

堀田真由、主演映画で津軽塗と向き合う 津軽弁も披露<バカ塗りの娘>

芸能 モデルプレス/ent/movie
小林薫、堀田真由(C)2023「バカ塗りの娘」製作委員会
【モデルプレス=2023/03/28】女優の堀田真由が主演を務める映画「バカ塗りの娘」が2023年秋に公開されることが決定。堀田は、本作で津軽塗りと向き合う。

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◆堀田真由主演「バカ塗りの娘」

この度、第1回「暮らしの小説大賞」を受賞した「ジャパン・ディグニティ」(高森美由紀著/※「高」は正式には「はしごだか」)が、主演の堀田、鶴岡慧子監督で映画化。タイトルを「バカ塗りの娘」とし、2023年秋より全国ロードショーする。

海外では漆器が「japan」と呼ばれることもあるように、世界から注目を集め、称賛される漆塗り。本作はその中でも、青森の伝統工芸・津軽塗=通称“バカ塗り”をテーマに描かれる物語。何をやってもうまくいかず、自分に自信が持てない美也子(堀田)が、津軽塗職人の寡黙な父・清史郎(小林薫)との暮らしの中で、幼い頃から触れていた津軽塗に改めて向き合い、次第に自分の進む道を見つけていく。

素朴で不器用な23歳の美也子を演じるのは、堀田。NHK連続テレビ小説「わろてんか」(17)で注目を集め、次々に話題作に出演してきた彼女が、家族への悩み、将来への不安、淡い恋心、どこにでもいる等身大の女性の心情を自然体で繊細に演じ切っている。堀田は、主演作として「実際に職人さんに漆の使い方を伝授していただいたり、津軽弁を話したりと新たな挑戦にドキドキしながらもゆったりと流れる時間に身を委ねながら取り組む日々は、贅沢で忘れられないものとなりました」とコメント。津軽塗と丁寧に、真摯に向き合った撮影を振り返る。

◆小林薫「バカ塗りの娘」で堀田真由の父親役に

美也子の父親で津軽塗の職人・清史郎役には、日本映画界には欠かせない俳優の小林薫。「津軽弁が難しかった。何度やっても出来ない発音なんかがあって、現場でも何十回とチェックをうけて苦労しました」と明かした上で、本作について「ギクシャクしていた親子関係が、お互いの存在を身近に感じて、優しい気分になっていくシーンがあります。僕自身はそのシーンで何だか幸せな気持ちになりました」と話す。監督はベルリン国際映画祭、釜山国際映画祭、バンクーバー国際映画祭など各国の映画祭で高い評価を得て「過ぐる日のやまねこ」(14)ではマラケシュ国際映画祭で審査員賞を受賞した鶴岡監督が務める。

本作のタイトルにある“バカ塗り”とは、完成までに四十八工程あり、バカに塗って、バカに手間暇かけて、バカに丈夫と言われるほど、“塗っては研ぐ”を繰り返す津軽塗のことを指す言葉。失敗を繰り返しながらも日々を積み重ねていく人生を表しているかのような、日本が誇る津軽塗と、師弟そして父娘の絆を描いた映画が誕生した。

◆堀田真由主演「バカ塗りの娘」場面写真公開

この度、場面写真も解禁。場面写真では、父・清史郎が、真剣な眼差しでお椀に漆を塗り重ね、静かに漆塗りに向き合う様子とその姿を横から見つめる娘・美也子を写し出している。実際に津軽塗に向き合った2人、そして津軽塗を描いた本作について鶴岡監督は「津軽塗と出会い、ものづくりに対する慎ましくも純度の高い情熱に触れ、私もこんなふうに映画をつくりたいと思いました。1カット1カット丁寧に、漆を塗り重ねるように撮る。色鮮やかな模様を研ぎ出すように、登場人物たちの個性で画面を満たす。堀田さん、小林さんはじめ、素晴らしい俳優さんたちとご一緒することができました」と想いを明かす。

また、本作は全編青森県・弘前市での撮影を敢行、青森県出身の木野花、鈴木正幸、ジョナゴールド、王林も出演している。(modelpress編集部)

◆青木美也子(あおき・みやこ)役:堀田真由コメント

青木美也子役を演じさせていただきました。初めて感じる気温や、湿度、匂いを全身で感じながら青森県弘前市で撮影させていただきました。実際に職人さんに漆の使い方を伝授していただいたり、津軽弁を話したりと新たな挑戦にドキドキしながらもゆったりと流れる時間に身を委ねながら取り組む日々は、贅沢で忘れられないものとなりました。

最新な物が次から次へと産まれ機械化・自動化が主流になってきた今改めて、日本の美しい伝統工芸に触れ何を感じ受け取るか、そして伝授していくことの厳しさとどう向き合っていくのか津軽塗りを通して繋がる家族の物語から何か感じ取っていただけると幸いです。

◆青木清史郎(あおき・せいしろう)役:小林薫コメント

津軽弁が難しかった。何度やっても出来ない発音なんかがあって、現場でも何十回とチェックをうけて苦労しました。それが、映画を観たらセリフの量がそうでもない、こっちは七転八倒しながら、セリフと格闘したから、大量だと思い込んでいたんですね。

映画はラスト近くで、ぎくしゃくしていた親子関係が、お互いの存在を身近に感じて、優しい気分になっていくシーンがあります。僕自身はそのシーンで何だか幸せな気持ちになりました。人は、争いより仲良くなっていく人をみると幸せな気分になるんだと。

◆鶴岡慧子監督コメント

バカ塗りの「バカ」とは、ひたむきさを表す「バカ」です。津軽塗と出会い、ものづくりに対する慎ましくも純度の高い情熱に触れ、私もこんなふうに映画をつくりたいと思いました。1カット1カット丁寧に、漆を塗り重ねるように撮る。色鮮やかな模様を研ぎ出すように、登場人物たちの個性で画面を満たす。堀田さん、小林さんはじめ、素晴らしい俳優さんたちとご一緒することができました。そして、弘前の皆さん、津軽塗の職人さんたちに、本当の意味で支えていただきました。みんなで作ったこのひたむきな作品を、たくさんの方に楽しんでいただけたら幸いですし、津軽塗の魅力を知っていただけたら嬉しいです。

◆ストーリー
青森県弘前市。父と暮らす青木美也子は、地元の高校を卒業後、特にやりたいことも見つからず、家計を助けるためにスーパーで働いていた。何をやってもうまくいかず自分に自信の持てない美也子だが、津軽塗職人である父の手伝いは唯一夢中になれるものだった。しかし津軽塗で高い評価を受けていた祖父の後を継いだ父も、業界の斜陽と共に、津軽塗を続ける気力を失い、気づけば家族もバラバラになっていた。貧乏暮らしと父の身勝手さに愛想を尽かせて出ていった母、家を継がず自由に生きる道を選んだ美容師の兄。そんな2人をよそに堂々と津軽塗の道に進みたいと公言できずにいる美也子だったが、家族や漆塗りと向き合うなかで、ある大きな挑戦をする――。

【Not Sponsored 記事】
《モデルプレス》

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