今回の全体テーマは「LIFE -Beyond The Time」。「STAR ISLAND SINGAPORE」プロジェクトリーダーのKit Teng氏によると、休止期間を経たこのタイミングでの開催だからこそ、「大切な人、大切な瞬間、今を大事にしようという願いをテーマに込めた」という。 元々シンガポールの公的な大晦日のカウントダウンイベントはマリーナ地区での10分間の花火のみだった。都市再開発庁とシンガポール政府観光局から「もっとシンガポールのカウントダウンを盛り上げたい」という相談を受けたことをきっかけに、シンガポール公演の構想が始動。
「STAR ISLAND」東京開催の視察の際、日本の花火と、テクノロジー、パフォーマンスの融合に魅了されたことから、エイベックス・アジア主催の「STAR ISLAND SINGAPORE」がシンガポールの新たな年末の風物詩として根付くに至った。 Teng氏によると2022年公演の目玉は、シンガポールの国旗カラーの赤から白に変化するグラデーションエフェクトシェル(扇状に広がる花火)の初披露と、大曲の内閣総理大臣賞受賞の特殊玉10発の海外初打ち上げ。
◆テーマ性のあるショー構成 ド派手な音響×照明演出、パフォーマンスの融合 2022年公演は、「空間と時間」をコンセプトにした「LIFE - Beyond The Time -」というストーリーに基づき、生命と時間のつながりにインスピレーションを受けた6つのチャプターで構成。 近未来的なデジタル音声と霧が立ち込めはじめると、UFOのように弧を描くドローン群が空高く浮遊。神秘的な照明と音楽で一気に「STAR ISLAND」の世界観へと空気を一変させると、盛大な花火と大歓声と共にショーがスタート。 マリーナベイのドラマティックな夜景に合うEDMやロックといった派手な音楽にはじまり、懐かしのカントリー、ポップ、ディスコ、クラシックを挟みつつチャプターごとに楽曲のジャンルも転調。「Beyond The Time」のテーマを連想させる、現代から過去へ時を超え、タイムスリップするような選曲にも演出へのこだわりが感じられた。 ドローンバレエでは、不死鳥、恐竜、ロケット、ジャンク船、シンガポールの国旗、マーライオンなど一つの生命体のように一塊でドローンが次々形態を変え、シンガポールの過去から現在までの歴史的な旅を表現した振り付けを披露。 パフォーマーも真っ赤なキャバレー風の衣装、蝶のような衣装とチャプターに合わせ衣装替え。終盤では上空へとせりあがる仕掛けのあるゴージャスなドレスに身を包んだパフォーマーも登場し、ステージを盛り上げた。 年越しの瞬間はドローンによる時計が時間を刻み、観客が一体となって一斉にカウントダウン。新年を迎えたフィナーレでは、腹の底から響く大輪の花火が怒涛のように打ち上げられ、夜空がまるで白昼のように明るく染まり、レーザー光線、パイロテクニック、最先端技術の3Dサラウンドサウンドとシンクロ。 ショーが終了する午前0時を過ぎても、拍手と歓声が鳴り止まず、圧巻の世界観に没入し、感動冷めやらぬ観客を魅了し続けていた。
◆シンガポールで盛大に新年のはじまりを祝福
現在シンガポールでは病院や交通機関など公共の場を除き、マスク着用の義務がなくなったため、街や飲食店にはこれまでの通りの日常風景が戻ってきている。Teng氏も「皆外出してカウントダウンを盛大に迎えたいという思いが強いのではないか」と語る通り、会場内外を含む総観客数は約60万人にのぼり、街も1年の終わりと始まりを仲間同士で祝う人々で大いに賑わっていた。 日本発のイベントということもあり、シンガポールの人々に次いで、日本人の観客が2位の割合を占めているのも「STAR ISLAND SINGAPORE」の特長だ。また、カップルや小さな子ども連れのファミリーの姿も多く見受けられた。 シンガポールの心地よい穏やかな夜風を感じながら、マリーナベイの美しい夜景を前にする特等席で花火×音響×照明×パフォーマンス全てを視界におさめながら、新たな一年を迎えるかけがえのないひとときを盛大に祝える体験は「STAR ISLAND SINGAPORE」ならでは。「STAR ISLAND SINGAPORE」という“ロケーションエンターテインメント”の魔法に酔いしれる、感動の年越しをぜひいつか体験してみてほしい。(女子旅プレス/modelpress編集部) 【STAR ISLAND SINGAPORE COUNTDOWN EDITION 2022- 2023 Presented by JCB @ The Float at Marina Bay 概要】 開催日程:2022年12月31日(土) 開催場所:The Float at Marina Bay(シンガポール)