<高橋一生「岸辺露伴は動かない」インタビュー>“誤解を恐れずに”伝えたい本音「誰もが誇りを持つべき」 | NewsCafe

<高橋一生「岸辺露伴は動かない」インタビュー>“誤解を恐れずに”伝えたい本音「誰もが誇りを持つべき」

芸能 モデルプレス/ent/wide/show
高橋一生「岸辺露伴は動かない」(提供写真)
【モデルプレス=2022/12/26】NHKドラマ『岸辺露伴は動かない』(よる10時~10時54分)が12月26日と27日の2夜連続で放送。主演を務める俳優の高橋一生(たかはし・いっせい/42)がモデルプレスなどのインタビューに応じ、今作の見どころや、昨今における映像作品や制作過程への本音を語った。

【写真】高橋一生、即興ハモり&スケボー姿が「罪レベルでカッコいい」

◆高橋一生「僕の凝り固まった“岸辺露伴像”というものを崩してくれる」

「ヘブンズ・ドアー今、心の扉は開かれる」相手を本にして、生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊な力“ヘブンズ・ドアー”を持つ漫画家の岸辺露伴が、編集者の泉京香とともに奇怪な事件や不可思議な現象に立ち向かうドラマ。

『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズで世界的な人気を誇る荒木飛呂彦・原作の漫画の実写化となり、第3弾では原作でも人気を集める「ホットサマー・マーサ」「ジャンケン小僧」が放送される。

「僕の中での露伴のイメージは、どちらかといえば偏屈で、変人で、奇人で…ただ1本芯の通ったところはあるという。僕の中では“岸辺露伴”という人間が、涙目のような表情になるシーンは想定していなかったですし、犬を飼うということもイメージにはなかったことなので、『ホットサマー・マーサ』の中での岸辺露伴は、僕の凝り固まった“岸辺露伴像”というものを崩してくれるエピソードだったと思っています。そういった意味でも、露伴を多角的に見たときに『こういうところもあるんだ』という部分が如実に出ていたエピソードだったと思うので、露伴を1人の人間にしていく上で、とても良い作業をさせていただけたんじゃないかなと思っております」。

◆高橋一生、撮影環境の変化楽しむ

前シリーズに続く共演となる泉京香役を演じる女優の飯豊まりえ以外は、子役や動物との撮影が多かったという。

「1期~2期でこれだけとても濃い方々とご一緒できるとは思っていなかったので、これ以上はないだろうと思っていたのですが、3期ではまた違うベクトルで、犬に向けてお芝居をし続けるというのはこれまでも僕の中であまりない経験だったので、非常に楽しみではありました。大型犬だったのですが、子犬の子は撮影を重ねていくうちにあまりにも成長が早くて。成犬の子との撮影では、『僕、そんなに引っ張り回されちゃうかな?』というくらい振り回されてしまって…。大型犬を飼うのは難しいなと思いました」。

「ジャンケン小僧」では、タイトル通りジャンケンが出てくるが、「高橋さんは、ジャンケンは得意ですか?」と聞かれると、「じゃんけんに得意とか不得意ありますか?確率というよりも、運の問題があるんだろうなと思います。また、台本に書かれているのはグーなのになぜかチョキを出して負けてしまうことがありました。『あれ?僕、ここでチョキ出すんだっけ?グー出すんだっけ?』となってしまって…」と茶目っ気たっぷりに撮影を振り返っていた。

◆高橋一生が“誤解を恐れずに”伝えたい誇り

そんな高橋が“岸辺露伴”を演じるのは今年で3年目。「変わらない部分というのは、志の部分だと思います。何を1番に持ってくるか、何を優先にするかということは、露伴の中ではぶれていないような気がしますし、それは特に意識してお芝居してきたことです」と話し、作品に携わるスタッフやプロデューサーの土橋圭介氏、人物デザイン監修の柘植伊佐夫氏らについて、「できればどの現場にもこのメンバーがいてくれて、リアクションをしてくれたら本当に嬉しいと思います。そのくらい、マスクで表情が分からなくなってしまった世界でも、『あ、土橋さんが笑っている』『柘植さんがわくわくしているな』というのは常にあって欲しいと思うほど新鮮なものです」と信頼をのぞかせる。

そして続けて語ったのは、昨今における映像作品や制作過程への本音。今だからこそ“誤解を恐れずに”高橋が伝えたい思いとは──。

「今のテレビの制作事情において、どうしてもルーティンになってしまっていると思うんです。どんな作品においても、誰もが誇りを持つべきだと思っていて。今だからこそルーティンにせずに、岸辺露伴を全く知らない人たちにも面白いと思ってもらえるようにするのが僕らの責任で、1つの作品を作っていくということがこれだけ消費サイクルの中に入ってしまった日本の制作事業の中では、とても大事なことだと僕は思っています。

1つ1つの作品を残していくことや、10年経っても『やっぱり面白いよ』と思えるような作品にしていかなければならないと思っていて、誤解を恐れずに言うと、そのためには見ているお客さんのことだけを気にしちゃだめだと思うんです。自分たちがいいと思うものは『内輪受けでしょ』と言われてしまうことかもしれませんが、どこかで厳しい目が存在していれば十分なんじゃないかとも思っています。

撮影現場は、10人いたら10人違う意見を持っているものですが、1番近い場所で、1番肌に触れられる場所なので、僕はそこを信じて今までやってきました。そういう感覚でお芝居をできているということにおいては、非常にお芝居をしやすい現場の中で、一丸となって作品を作り上げているという感覚が常にあるので、何よりもありがたいと思っています」。(modelpress編集部)

◆高橋一生プロフィール

生年月日:1980年12月9日/出身:東京都

ドラマや映画をはじめ、舞台と多岐にわたり活動。主な出演ドラマとして、『岸辺露伴は動かない』(2020~22年・NHK)、『天国と地獄~サイコな2人~』(2021年・TBS)、『恋せぬふたり』(2022年・NHK)、『雪国-SNOW COUNTRY』(2022年・BSプレミアム)、『インビジブル』(2022年・TBS)など。2023年1月14日スタートの土曜ナイトドラマ『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱』(テレビ朝日系)に主演する。


【Not Sponsored 記事】
《モデルプレス》

特集

page top