テレビの食レポーターといえば、「まいう~」の石塚英彦(55)、「○○の宝石箱や~」で有名な彦麻呂(50)の2人の名前が浮かぶだろう。
しかし、その2人に続く新たなレポーターが誕生することはなく、アナウンサーや芸人、タレントが試食する姿ばかりが目立つ。
なぜ食レポートでは新たな有名人が現れないのか?これについて、「若手の表現力が乏しくなっているからです」と言うのは番組制作会社ディレクター。
「美味しさを伝える食レポでは、『美味しい』という表現は絶対にNGです。レポーターがもしこの禁句を言ってしまったら、現場のディレクターは大激怒してカメラを止めます。それから、『おまえバカか?違う言葉で表現しなかったらクビだからな』と怒鳴っていたのを僕がADだった頃、何度も見ました」
そんなに厳しい世界なんだ?
「テレビではどのようにおいしいのかを個性的な言葉で伝えなければなりません。たとえば、とろけるように甘いのか、舌先が痺れるほど辛いのか、視聴者が味を想像できないと失格なんです」
なるほど…。
「ところが、今の若手レポーターは普段から本を読んでいないから表現力があまりに乏しい。言葉を知らなすぎるので、味の微妙さを伝えることができないんです。そんなわけで、新人レポーターはすぐにクビになってしまいます」
じゃあ、石塚と彦麻呂はすごい人たちなんだ?
「そう。言葉をいろいろ知っているうえに表情が豊かです。おいしいときの顔を見ただけでその幸福感が伝わります。実はここだけの話、女性レポーターは美容整形で目や口元をいじっている子が多いので、表情が乏しくてちっともおいしそうに見えない。言葉は色々知っていても、表情がまずくて生き残れないケースも多々ありました」
女優をやる以上に食レポのほうが難しそう!
「また、食レポーターに採用されても自分からやめる人たちも多いです。ロケでは1日10食以上も食べ、胃腸薬片手にレポートするのが普通です。だから、急激に太ってしまい、体調を崩して続かなくなります」(先のディレクター)
要するに食レポーターは体力、知力、表情と3拍子揃わないと生き残れない過酷な仕事ということか。石塚、彦摩呂にとっては当分安泰か…。
《NewsCafeゲイノウ》
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