週刊文春、「実力」の証明 | NewsCafe

週刊文春、「実力」の証明

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プロ野球・巨人が原辰徳前監督(57)の金銭問題を巡る記事で名誉を傷つけられたとして「週刊文春」を発行する文藝春秋社を訴えた裁判で、最高裁は巨人の上告を受理しない決定を6月28日付で下した。

 巨人側の敗訴が確定したわけだが、「この裁判で、原氏が女性問題の弱みを暴力団に握られ、1億円を支払ったことが事実と認められてしまったのです」と解説するのは女性誌記者。

 どんな話だった?
 「記事が出たのは2012年で、このとき巨人は球団を守るために莫大な資金力を使って裁判に勝つ予定でした。巨人は文春のことを『たかが週刊誌』と侮り、100%勝てると自信を持っていたんです。というのも、文春はどんなに真実を書いても負けたことが何度もあったからです」

 えっ、なぜ真実を書いても負けたの?
 「裁判官は最初から『週刊誌なんて嘘を書いているに決まっている』という思い込みがあるんですよ」
 なるほど…。確かに非常に嘘くさい記事を書いている週刊誌もある。
 「それに加えて、司法や裁判官のことを悪く書いている週刊誌もあったので、最初から出版社に対して敵意をむき出しにした裁判官も数多くいた」

 じゃあ、なぜ今回は文春が勝った?
 「裁判に負けた悔しさをバネに、文春は勝負に出ました。まず、記者は自分の記事が訴えられたら、裁判に集中するために現場を離れ、1年間証拠集めをすることになりました」

 敏腕記者が証拠集めの準備を1年もやったら相当の情報が集まる、と?
 「しかも、記事を書くときは最初から裁判で訴えられることを視野に入れ、取材対象者に証言台に立ってもらう許可を得ています。もちろん、顧問弁護士も名誉毀損に詳しいベテラン揃い」

 そこまで周到に準備したら、さすがの巨人も劣勢になったわけだ…。
 「そう。最初は原氏も巨人に守られ、大船に乗ったつもりで安心していました。しかし、だんだん文春の取材能力を恐れるようになり、『万が一負ける可能性もある』と判断して昨年逃げるように監督を辞任したんです」(先の記者)
 スクープ連発の週刊文春の実力を裏付ける話といえるが、もはや、大読売新聞より文春のほうが世の中に事実を伝えているということかも。
《NewsCafeゲイノウ》
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