デスク「世間はお盆でテレビよりレジャーなのか、視聴率がふるわないね」
記者「7月スタートの民放各局の夏ドラマ(7~9月期)を見ても、軒並み絶不調です」
デスク「順調なのは?」
記者「1話から今のところ2ケタの視聴率を維持しているのは、昨年に続く第2シリーズの『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)だけです」
デスク「同じ日テレ、では初回13.1%と好発進だった『ど根性ガエル』も3話で半減以下の6.4%にまで落ち込んでるし、厳しいよなあ…」
記者「『ど根性-』は4話で8.7%に戻していますが、二桁の回復はもう無理でしょう」
デスク「…にしても、どうしてこれほど連ドラの視聴率が急降下しているの?」
記者「何年も同じようなキャスティングで、同じようなドラマを見せられては、視聴者も飽きがきて当然ですよ」
デスク「まあ、そりゃそうだけど…」
記者「特にフジテレビでそのマンネリ傾向が顕著です。大手芸能事務所との関係を常に優先させるので、役者ありきのドラマになってしまう」
デスク「それは言えてる!」
記者「フジは脚本家が面白い台本を書いても、有名俳優が気に入らなければ、どんどん書き直しを命じられ、『こんなこと絶対言わないだろう』というセリフになってしまう。脚本家が完全に大手事務所の召使いになっているのも、ドラマがダメになった理由なんです」
デスク「なるほど…」
記者「これまでは『連ドラになれば、宣伝になって書籍も売れる』という理由で出版社はテレビ局に原作の無料利用を認めるケースも多かったんですが、あまりに原作を汚されるから、ついに出版社の反乱が始まりました」
デスク「どんな反乱?」
記者「原作を使わせない、とテレビ局を冷たくあしらう出版社が出てきたんです。連ドラで使われた原作が視聴率不振となれば、本自体の価値が下がってしまうので、当然の措置でしょう」
デスク「それは分かるな」
記者「例えば、前クールの『戦う!書店ガール』(フジ゛系)は視聴率3%台まで落ち込み、原作書籍の売り上げがまったく伸びなかった。結局、つまらないというイメージだけが残ってしまい、原作本のの続編の売れ行きにも悪影響を及ぼしています。だから出版社は団結し、『テレビ局に原作を渡すのはやめよう』という動きが出てきました」
デスク「すっかりテレビは出版界から嫌われてしまったわけってか」
記者「それでも局内には、いまだに特権意識の強いスタッフも多く『タダで宣伝してやっているんだ』みたいな態度で出版社を見下し、上から目線が多いですね。他人のふんどしを借りないと相撲を取れないのに、タダで借りて汚して返す。これでは出版社が怒るのは当然ですよ」
デスク「安易なドラマ化に歯止めがかかるよう、出版社はテレビ局から原作使用料をもっと取れって言っておくよ…」
《NewsCafeゲイノウ》
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