デスク「ひん死の状態だったフジテレビ系情報番組『直撃LIVE グッディ!』に神風が吹いたな」
記者「この春、長年、夕方のニュースの顔だった安藤優子キャスター(56)を昼に移して鳴物入りで始まった番組ですが、視聴率は1%台にまで低迷。それが先週、4月22日にバイク事故で亡くなった俳優、萩原流行さん(享年62)の妻・まゆ美さん(62)の記者会見を生放送したことで数字がピンと上がりました」
デスク「オイラは見てなかったんだけど、本当は生中継お断りっていう要請があったのに、番組側が強行したらしいな」
記者「同時間帯のライバル番組『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)と『ゴゴスマ』(TBS系)は要請通り、生中継しなかったんですから、グッディ側は分かっていて放送した確信犯だった可能性がありますね」
デスク「おもしれぇなぁ」
記者「番組内では担当弁護士とまゆ美さんが会見現場で、『中継を止めてくれ』と発言するなど緊迫状態になりました」
デスク「安藤も番組内で謝罪したりして見てる側もドキドキさせられたってか…」
記者「その結果、トラブルがあった22日放送分の視聴率が4.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大躍進。まさにデスクご指摘のとおりの神風ですよ。週明け25日放送分ではそのトラブルに改めて言及して謝罪することもなかったので、まゆ美さんや弁護士サイドと話はついたようです」
デスク「…とはいえ、フジは相変わらずバタバタしてるんじゃねぇの?」
記者「フジテレビの持ち株会社・フジ・メディア・ホールディングス(フジHD)の太田英昭社長(68)が6月に産経新聞の会長に"左遷"される人事が発表されましたが…」
デスク「太田さんの上に鎮座する日枝久フジHD会長(77)はグループ内では"天皇"とも言われる存在だけど、これで日枝さんの天下がさらに続くわけだ」
記者「独裁がさらに強くなる…とフジテレビ社内は暗くなってますね」
デスク「太田さんは報道畑出身で社内にもニラミをきかし、日枝さんの後継と思われていたのになあ…」
記者「HD新社長には嘉納修治HD副社長(65)が昇格しますが、彼は経理畑中心の人ですから、太田さんが去ることで亀山千広フジテレビ社長(58)は、ますます日枝さんの顔色をうかがうでしょう」
デスク「なるほど…」
記者「今月初めにお台場のフジ敷地内にトレビの泉をもじった噴水『テレビの泉』が設置されたんです。コインを泉に投げればまたフジテレビに来られる…とかで新名所にする狙いだそうですが、亀山社長が風水にでもはまってワラにでもすがるように作らせたなんて週刊誌に書かれました。それほど、全体の空気はよくないですね」
デスク「ふ~ん。…ってことは、『グッディ!』に吹いた神風の効果は続きそうにないってか?」
記者「いや、番組関係者も今回のトラブルで生放送の良さと怖さが分かったと思うんですよ。やはり生きのいいものに視聴者は飛びつく。まさにライブ感のあるものを報道はもちろん、バラエティー、ドラマでも展開することが大切でしょう」
デスク「簡単に数字が上がる番組が登場しそうにもないだろうけど、番組開始から2カ月足らずで降板の話まで週刊誌に書かれていた安藤にとっては少なくとも神風だった…と言っておくよ」
《NewsCafeゲイノウ》
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