デスク「公開中の映画『龍三と七人の子分たち』、おもしれぇなあ…。下町の映画館は平日の昼間でも満席だったぞ」
記者「それを監督し、出演もしているビートたけし(68)の発言が話題になっています」
デスク「う~ん、タケちゃんって何言っても話題になるけど、いったい何よ?」
記者「発売中の雑誌『SAPIO』(小学館)5月号が『誰がテレビを殺したのか』という特集を組んでいて、そのトップでたけし『最近、テレビじゃ何も面白い事がいえなくてムカムカしてるんだ』と訴えているんです」
デスク「あの大御所でさえ、相当の締めつけがあるってことかよ」
記者「そりゃそうですよ。彼にとって、一番の問題は過剰な自主規制。政治的な内容どころか、たけしが得意とする下ネタやカツラまで、ありとあらゆる分野で『アレは言っちゃダメ』『これもダメ』と先回りして注意されているんです」
デスク「それをかいくぐって言ってるように思えるけどなぁ…」
記者「たけしは生放送の情報番組『情報7days ニュースキャスター』(TBS系)に出演していますが、『ヤバい話をしようとすると、司会の安住紳一郎(41)に話題を変えられてしまうんだ』と不満を漏らして」
デスク「確かに、番組でタケちゃんが何かを言おうとして迷っている姿をしばしば見かけるなぁ」
記者「それでも業界には『たけし標準(スタンダード)』があります。他のタレントだと完全にアウトな内容でも、『たけしなら大丈夫』と大目に見て許してもらえることも多々ありました」
デスク「じゃあ、今もその"スタンダード"は継続しているの?」
記者「今や、それすらも締めつけが厳しくなっているんです。だから、たけしは『このままじゃテレビはダメになる。言いたいことが言えない世の中は異常じゃねえか』と憤りを露わにしているんです」
デスク「いったい、テレビ局は何をそんなに恐れている?」
記者「一番はネットから寄せられるクレームでしょう。ネット社会では、番組へのクレームが直接スポンサーに行ってしまうから、テレビ局が萎縮するわけです」
デスク「確かに、番組にとってスポンサーの機嫌を損ねるのが一番怖い」
記者「企業に対して『お前の会社が提供しているこんなふざけたことを言っていたぞ!』と言われると、それがたった1人の意見でも自粛する極端な時代になってしまいました」
デスク「言論だけでなく、お色気番組に対する規制もひどくね?」
記者「昔は芸能人が参加する水泳大会では必ずお約束としてオッパイポロリがあったし、深夜放送ではパンチラが当たり前でした。それが今はまったくなくなった。婦人団体の抗議を恐れているんです」
デスク「視聴者の楽しみより規制が大事ってか…」
記者「テレビ局の幹部はクレームがあると、自分の査定に響く。だから、出世のために無難に過ごそうと考え、苦情の芽を早くから摘み取る傾向が強くなっています。自主規制は政府主導ではなく、テレビ局の私利私欲が絡んでいるんです」
デスク「タケちゃんがやるエロネタや毒舌はみんな笑えるレベル。こんな些細なジョークさえも許されないとしたら、日本は相当住みにくい社会になっているってことだな」
記者「デスクのエロトークで日本社会に一矢を報いてください!」
デスク「よ、よしっ、タブーに挑戦だ!」
記者「…(ふふっ、クビになる日も近いね…)」
《NewsCafeゲイノウ》
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