【解説】「キャンプの火」不始末で破産 | NewsCafe

【解説】「キャンプの火」不始末で破産

社会 ニュース
高山は「いまだに雪景色」だが、ふもとでは「芝桜のシーズンも終わり・ツツジが満開」いよいよ「目に青葉…」のアウトドアシーズンである。親しいアウトドア好きの女性は「今度の土・日は奥多摩の河原でバーベキューだ・食材は…」と張り切っているのである。彼女は「小型のキャンピングカーよりも荷台があるトラックが欲しい」とアウトドア型の4駆のアメ車トラックのカタログを研究するのである。天気の良かった3日は「おなじみの秩父・名栗川・入間川界隈」を5年ぶりに「新緑を訪ねてのドライブ」。気が付いたのは「メッキリ・河原でのバーベキューパーティー」が増えた事である。6人~10人で盛り上がっているのである。

識者に聞くと『バーベキューはアメリカに上陸した清教徒が「皿は貴重品」と言う事で始めた「ワンディツシュでOKの野外の食文化」である。アメリカが誇る食文化で「アメリカ人のあこがれは我が家の裏庭でのバーベキューパーティー」である。最近の日本でもキャンプ&バーベキューは新しいアウトドアの文化になっている。葛西臨海公園のみならずバーベキューができるスポットは大人気である』と言う。そんなブームの中で起こったのが「楽しいバーベキューから山火事で損害賠償」と言う事件である。

報道によると『兵庫県赤穂市で起こった山火事のきっかけは「母の日」の11日午後1時ごろから男性宅の庭で開かれたバーベキューパーティー。男性の母親を囲み、妻や兄弟、子供ら計6人で楽しい一時を過ごした。パーティーが終わった午後3時ごろ男性が庭から自宅裏にある雑木林にばらまいた「消したつもりのバーベキューの炭火」から出火。火は麓から山頂に向かって一気に燃え広がった。約21時間後の12日午後1時ごろ「甲子園球場約18個分の山林」を焼いてようやく鎮火。「消火活動に消防隊員のべ752人・消防車のべ61台・県や自衛隊などのヘリのべ7台も出動・近くを走る山陽自動車道などが一時通行止めになる事態」になった。「バーベキューの炭火を不用意に捨てて火事を起こした」として、森林法違反の疑いで逮捕された男性は13日に釈放されたが「炭火は消えたと思っていた」と話している。「単なる失火ではない」と言う事で多額の賠償金が請求される可能性が高い』と言う事である。

まさに「小さな油断から多額の損害を請求されかねない事態」になったのである。アウトドアの協会は『起こるべくして起こった火事である。「炭火は消えたように見えても火種が残りやすく」油断してはいけない。炭火をずさんに扱うレジャー客は多く同様の火事はいつでも起こりうる。適切な炭火の消火方法は伝統的な「火消し壺」。炭を密閉・、酸素を遮断して消火でき「消えた炭の再利用」もできる。バーベキューで使った炭は「現地で捨てない・埋めない」が大原則。正しい知識を身につけてバーベキューを楽しんでほしい』と呼びかけている。TVの再現映像を見ても大型ペットボトル1本で消えたように見える炭は「裏返すと赤々と火種が…」である。くれぐれもご用心を…。

[気になる記事から時代のキーワードを読む/ライター 井上信一郎]
《NewsCafeコラム》
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