「結婚したら変わるはず」は妄想 | NewsCafe

「結婚したら変わるはず」は妄想

恋愛 ニュース
最近知人男性が、8年間付き合った彼女と別れた、とぼやいていました。

彼はマスコミ関係に勤めていて仕事が大好き。お酒もよく飲み、友だちづきあいも大事。毎晩遅くまで遊んだり働いたり、というとてもアクティブな男性です。

彼としてみれば、結婚してからもそのライフスタイルを変えるつもりはサラサラありません。よく遊び、よく働き、適度に家庭をたしなむ。それぐらいの気持ちでいる33歳で、当然、長年付き合っている彼女もそれを分かっているはずと、彼は思っていたのです。

ところが彼女としてみれば「いまはこうだけれど、結婚したら変わるに違いない」「もうすこし年を取ったら、落ち着くに違いない」と思っていたのだとか。

ふたりが結婚について真剣に話し合う中ですれ違いが発覚。彼女はため息交じりに「そっか、変わらないんだね・・・」とつぶやき、別れを切り出してきたのだとか。

「結婚したら変わるはず」と見切り発車で結婚、それでも全然変わらないので離婚、というケースは少なくありません(彼らの場合、最悪の事態は未然に防げたということかもしれません)。

「結婚したら落ち着くと思っていた」「子どもができたら、早く帰ってくるようになると思っていた」

もちろん、同じことは男性から女性への場合もあります。

「結婚したら、もう少し家事をすると思ってた」「子どもを産んだら、仕事を辞めると思ってた」

恋愛の基本原則のひとつに「自分は変えられるけど、相手は変えられない」というものがあります。相手が変わることを前提に、人生計画を立てるのは危険そのもの。

そういう意味では、冒頭に挙げたカップルは、とても理性的に関係を解消できたわけで、そこまできちんと話し合えるのは、さすが8年つきあっただけのことはある、とも言えるでしょう。

「『音楽の方向性の違い』で解散するバンドみたいなもんですよ」と笑いながら、どこかさみしそうな彼の表情が印象的でした。

みなさんは、相手を変えようとはしてませんか? 結婚を機に相手が変わると思い込んでませんか?


[ライター五百田達成/「恋と仕事のキャリアカフェ」主宰、オトナ女子の恋愛・結婚・仕事の悩み相談を受ける恋愛カウンセラー。TBSバラエティ番組「私の何がイケないの?」にも出演。著書「特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ」(五百田達成・堀田秀吾著クロスメディア・パブリッシング刊)が13万部を突破。第二弾となる新刊「子猫と権力と×××」を3月に発売。
また、恋愛・結婚・人間関係に役立つメールマガジンを創刊!購読はこちらから!!(http://www.mag2.com/m/0001609851.html)]
《NewsCafeコラム》
page top