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あなたは投票へ行きますか?参院選

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7月21日は参議院選挙の投票日です。最大の争点は、与党である自民、公明で過半数を獲得し、衆参ともに優勢となり、「ねじれ」が解消されるかどうかです。「ねじれ」が解消されれば、与党が考えている政策を推進しやすくなります。しかし、「ねじれ」のままであれば、野党の声を聞かざるを得なくなります。

参院の定数242。改選定数は121(選挙区73、比例区48)。そこに433人が立候補をしています。与党の自民、公明の非改選議席は59。過半数となるには63議席が必要だ。各種世論調査では、自民単独で過半数に届く勢い、と伝えられています。

参院は、衆議院と違って解散がありません。任期は6年ですが、半数ずつ3年毎に改選されます。そのため、ダイナミックな情勢の変化はありませんが、政局に左右されることが少なく、「良識の府」とも言われたりします。自民党内だけみても、参院自民党は、衆院とは違った力を持っているとも言われています。

では、「ねじれ」解消後に、安倍晋三政権は何をしたいのでしょう。憲法を改正する手続きを定めた96条の改正を目指しているとも言われています。日本国憲法が施行されたのは1947年の5月3日。それ以来、一度も改正されたことはありません。衆参ともに3分の2以上、さらに国民の過半数の賛成が必要なため、なかなか改正がしにくくなっています。これを変えようというのです。自民党は結党のテーゼが自主憲法の制定ですから、それが現実味を帯びて来たことになります。

ただ、参院選での投票で、各候補者、政党の政策を見てみてもいまいちよくわかりません。都道府県の選挙管理委員会が選挙公報を配布していますが、読んだとしても、違いがはっきりしなかったり、その政策を実現するための費用はどこから捻出するのかがわかりません。消費税の税率をあげることに与党は触れていません。もちろん、政策だけみても実行力があるかどうかじっくりと調べるしかないですが、そこまでの時間はありません。

選挙に行かないー。もちろん、そういう選択もあります。自分で投票した候補者が当選したとして、自身が思い描いている政治行動をとるとは限りません。また、政党が政局の波に飲まれて、参院選で言っていたことと違った行動をとる可能性もあります。過去に政治不信を持ち、選挙に関心がなくなったという人もいるはずです。

もちろん、世論調査通りに「自民圧勝」ならば、選挙に行かずに、その流れを見守るという姿勢の人もいるでしょう。そんなムードの中で自分の一票なんか関係ないと思われるのではないでしょうか。ただ、投票率がさがると、大きな組織から支援されている候補者が有利になります。一票で運命を左右されることが今年は市議選レベルではありました。またかつて国政選挙でも、二票差ということがありました。

いずれにせよ、投票は日曜日です。いつも期日前投票をとっくに済ませている時期です。しかし、私は今回、迷いに迷っています。比例区の政党は決めていますが、特に選挙区の候補者を誰に入れるべきか、悩んでいます。悩みすぎて投票所に行かない、あるいは、選挙区は白票という選択も含めています。ネット選挙解禁で情報があふれて、ますます迷ってる人もいるでしょう。あなたは、投票に行きますか?

[ライター 渋井哲也/生きづらさを抱える若者、ネットコミュニケーション、自殺問題などを取材 有料メルマガ「悩み、もがき。それでも...」(http://magazine.livedoor.com/magazine/21)を配信中]
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