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「許される不倫」があると思う?

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米国の小説家ナサニエル・ホーソーンの「緋文字」という作品をご存じだろうか。舞台は17世紀のアメリカ、主人公は若い人妻。彼女は長らく家に帰らない夫を"事故死"したと判断、町の若い牧師と恋に落ち、彼との子供を産む。しかし厳格なキリスト教の掟では姦通罪にあたるため、不義の罪で晒されてしまう。村八分にされながらも周囲には父親を明かさず子供を育て続けていたところに、死んだものとばかり思っていた夫が生きて戻ってくる…というドラマチックな展開だ。そして、夫は"妻の不義の相手"を見つけようとするあまり平静を失っていくのである。
このストーリーの場合、主人公はもちろん、立場的に彼女を庇えない牧師も、戻ってきた夫も全員が苦しみ、かつ全員に"倫理に反した部分"があると言える。とても難しいテーマだ。
そこでNewsCafeのアリナシコーナーでは「許される不倫があると思う?」という調査を実施した。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。

【アリ…30.7%】
■許される事ではないけど家庭崩壊していると拠り所が欲しくなる。
■いろいろな事情があるはず。批判する人はおせっかい。
■実際、破綻している場合は不倫にあたらないと聞いたが…。
■別にいいじゃん。人生は一回しかないけん。
■DV、浮気性、借金まみれの旦那だったら、不倫も仕方ないかと。
■子供がいない上で夫婦が破綻してれば。
■難しい質問。お互いに100%責任が取れるなら。
■旦那がどうしようもない人なら…。食事くらいなら許されるかな。
■世の中綺麗事だけではない。

【ナシ…69.3%】
■どんなのが許される? 都合いいように考え行動してるだけの自己中。
■人の不幸の上に自分の幸せが成り立つとでも? ふざけんな!
■不倫を正当化しないでね。
■しちゃいけないことだから不倫でしょ?
■あのさぁ、きっちり片を付けてから心置きなく恋愛すれば?
■不倫相手の家族になりゃ、わかるでしょ。不愉快。
■自分はそんなに心の広い人間じゃない。
■人様のものは人様のものです。
■どんなに純粋な気持ちでも、駄目です。不倫とはそういうものです。
■アリって言ってほしい人が投稿したのかな。

結果は【ナシ派】が7割と大多数。コメントにもあるとおり「誰かの不幸の上に成り立つ幸せはない」と考える人が大半である。この手のテーマに共通して言えることは、やはり「自分がされて嫌なことを人にしてはいけない」ということではないだろうか。一方の【アリ派】からは「DVや借金など相手に非があれば」「夫婦生活が破綻していれば」など様々なケースを想定したコメントが寄せられはしたが、それらも「新しい恋愛がしたければ、離婚してからすれば」という意見に反論できるものではないだろう。
しかし、唯一「失踪宣告までの7年間、ずっとひとりで耐えられる自信はない」というコメントには、筆者も頭を悩ませてしまった。冒頭の「緋文字」のストーリーを思い出した次第だ。

[文・能井丸鴻]
《NewsCafeアリナシ》
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