教師から、いじめから逃れるため…「登校拒否をした経験」ありますか。 | NewsCafe

教師から、いじめから逃れるため…「登校拒否をした経験」ありますか。

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総務省の統計によると、平成3年度の不登校児童生徒数(30日以上欠席者)は、小・中学校合わせて約6万6千人。対して、20年後の平成23年度では約11万7千人。ピークだった平成13年年度の約13万8千人からは落ち着きつつあるかに見えるが、全児童生徒数は20年で約386万人減少していることを考えると、不登校は激増していると言っていい。
不登校の理由については、健康上の事情、家庭の事情など、児童生徒によりさまざまだろう。しかし近年の教育現場から届く暗いニュースを思うと、理由の内訳に"登校拒否"が増えているであろうことは想像に難くない。
今でこそ社会人として生活する我々にも、子供時代はあった。そして、いつの時代にも無責任な教師や残酷ないじめは存在した。子供の"登校拒否をしたい気持ち"を理解できる人もいるはずだ。
そこでNewsCafeのアリナシコーナーでは「登校拒否をした事がある?」という調査を実施した。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。

【アリ…41.8%】
■無性に行きたくない時があったなぁ。
■いじめられていたので、自分の身を守る唯一の手段でした。
■今思い出しても腹が立つ。コトナカレ主義の先生と対立して…。
■不満や不安をうまく説明できなくてそういう状態になった。
■不登校というか、ズル休みです。すみません。
■中学生で担任(30代男性)に身体を触られてから行けなくなった。
■行ったフリして、親が会社に行った時間を見計らって家に帰ったり…。
■イジメニアッテ学校行キタクナカッタガ母ニ無理矢理行カサレタ。本当ツラカッタ…。
■保健室登校してた。
■したことないけど、自分を守る大事な方法のひとつだと思う。

【ナシ…58.2%】
■イジメにあっても、病気以外は行った。休んだら負けだと思ってた。
■したくてもできない時代だった。
■通勤拒否はありますが…。
■いじめに合ってたけど嫌がらせの為に行ってやったわ。ザマァ(笑)!
■嫌だなぁと思うことがあっても、とりあえず行っていた。
■いじめられて死ぬほど辛いのに、親が絶対休ませてくれなかった。
■とりあえず行って風邪気味だと言って帰ってました。
■学校大好きで家にいるより楽しかった。
■アリがこんなに多いとは! でも理由があればそれも身を守る手段だ。
■そんな勇気ない。

結果は【アリ派】約4割に対し【ナシ派】が約6割と多数派だが、【ナシ派】に寄せられた声は「登校拒否したい気持ちはわかる。ただ、自分は休めなかった」という内容が大半。とはいえ"行きたくないと思いながらも行く"と"行きたくないから行かない"ならば前者を評価するという意見も当然あった。しかし「行きたくない、起きたくない、生きたくないにレベルアップする」など、ヒヤリとさせられる声も届いている。"登校する・しない"の選択肢が、生き死にの選択肢へと悪化するようなことだけは防がなければならない。登校の実績を重く考えるなら、コメントにもあるように"保健室登校をする"という手段もある。
この問題は児童生徒の性格や環境によるところが大きく、一般論を持ち出しても解決にならない場合もあるだろう。"子供時代"を経た大人として、子供の気持ちを想像し、寄り添って対応したいものだ。

[文・能井丸鴻]
《NewsCafeアリナシ》
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