条件が良すぎる話は詐欺かも… | NewsCafe

条件が良すぎる話は詐欺かも…

社会 ニュース
神奈川県警厚木署は10月31日、厚木市内の70代の無職女性が、長男を名乗る男から現金2千万円をだまし取られるオレオレ詐欺事件が発生したと発表した。同署によると31日午後1時すぎ、女性の自宅に、長男を名乗る男から「会社の大事な書類などが入ったカバンを電車の中に忘れてしまった」などと電話があった。約1時間後には、駅の忘れ物センターの職員を名乗る男から「カバンが見つかりました。今日は(午後)3時ごろまでに本人立ち会いで取りに来たら返すことができます」と電話がかかってきた。その約15分後、再び長男を名乗る男から電話があり、「取引に間に合わない。どうしてもお金が必要なんだ。お金は会社の人が取りに行くから」などといわれた。その後、女性の自宅を長男の代理という男が訪れ、女性は現金2千万円を手渡した。現金は"タンス預金"として自宅に置いてあったという。女性はその後、長男と連絡が取れたため、「カバンが見つかってよかったね」と伝えたところ、詐欺被害に遭ったことに気付き、警察に通報した。今でも頻繁に聞くオレオレ詐欺のニュースだが、被害に遭った高齢者の半数以上が、被害に遭う以前に、月1回以上は子供と連絡を取り合っていたことが警視庁の調査結果で分かった。警察当局はこれまで子供世代に親世代とこまめに連絡を取るよう促してきたが、捜査幹部は「被害防止の意識が高い人でも被害に遭っている。親子で、合言葉を決めるなどの具体的な防止策が必要だ」としている。親子の間で合言葉まで決めなければならないとは、詐欺のやり方も相当巧妙化している結果なのだろう。しかし、このような対策をきっちりとやったとしても時に、詐欺被害を避けられない事もある。アナタは詐欺被害に遭った経験はないだろうか。
そこでNewsCafeのアリナシコーナーでは「詐欺被害にあった事がある。これってアリ?」という調査を実施。結果と共にさまざまな意見をご紹介しよう。

【アリ…34.2%】
■民主党に騙された。
■国会議員や官僚達がやっている事がでしょう。
■子供の頃に寸借詐欺に(笑)…。
■高額な布団を買わされた!
■先物取引の営業は殆ど詐欺師です!
■騙されたお金は勉強代と切り替えるしかないよね…。それにしても悔しい!

【ナシ…65.8%】
■ごめん。これだけは騙される方も悪い。
■身に覚えのない電話や手紙は相手にしない。
■今のところない。一生あわない事を願いたい。
■直接は無いが、震災復興予算のおかしな使われ方は税金詐欺のよう。
■ない。マルチとか宝石とか、引っ掛けようとしてくる人は沢山いた。
■何も盗られ無かったけど、遭いかけた事は有る。
■周りに相談して自分勝手にやらなければ詐欺にはかかりにくいと思う。
■巧い話には必ず裏がある。民主党は裏も丸見えな詐欺ばかりだけど。

【アリ派】は全体でおよそ3割5分という結果に。その意見を見てみると、「民主党」「国会議員」に騙された、と現在の政治不信を訴える切実な声が最も多かった。それ以外には、「寸借詐欺」「高額な布団」「先物取引」などの具体名が上がった。中には「騙されたお金はこれからの自分の勉強代」と割り切って諦めるしかないといった声も聞かれた。一方、多数派になった【ナシ派】を見てみると、「遭いかけた事はある」「詐欺に遭わないようにするには周囲に相談も必要」などといった意見があった。振り込め詐欺などの被害に遭った300人余りの高齢者から警視庁が聞き取り調査を行った。その結果を見ると物事を一方的に話したり時系列で説明できなかったりするなど、30%の人が判断力や記憶力に不安があるという事がわかった。この調査は、振り込め詐欺などの被害に遭った東京都内の65歳以上の高齢者318人に警察官が直接、聞き取りを行ったもの。その結果、詐欺の被害に遭う可能性がある人の特徴は「一方的に自分のペースで話す」、「時系列で物事を説明できない」、「安易に相手に迎合する」、「思い込みが激しい」というタイプに属する人だという。また、こうした傾向の人は年齢と共に増加し、80代では40%以上にもなるということだ。さらに被害に遭った人の中で自分が詐欺の被害に遭うと思っていなかった人は92%にも上る。
近年、ますます詐欺の手口は巧妙化している。相手の話を簡単に鵜呑みにしないで、冷静な判断力を持つ事を心がけたいものだ。

[文:羽生弘]
《NewsCafeアリナシ》
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