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熱いぜJリーグ

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Jリーグはいよいよ大詰め。J1は残り4試合で優勝と降格チームが決まる。優勝の可能性は9位磐田まであるが、上位3チームに絞られた感じだ。さらに3位浦和は2位仙台に勝点で6点差。優勝は広島と仙台に絞られたと言える。降格は札幌が早々と決まったが、あと2チームは最後まで判らない。勝点5差以内の新潟、ガンバ、大宮、神戸の争いだろう。

優勝争い。広島と仙台は勝点55で並ぶ。この両チームは得点も失点もほぼ同じ。わずかに得失点で3点広島が上回る。広島は今季FW李忠成が海外移籍。監督も森保一を迎えた。前任ペトロビッチ監督の築いた流動的なパスサッカーが基本だが、中盤でのプレスを強くし、パスサッカーの効果をあげている。さらに今年は佐藤寿人が得点王レースでダントツトップと絶好調。勝利に大きく貢献している。仙台の強さの秘密の一つは、選手の身体能力が非常に高いことだ。90 分間衰えることのないスピードと運動量。この身体能力はまさに超人的といえる。特に守備力は高い。守ってチャンスとなると一気に攻め込む。ウイルソン、赤嶺が得点源だが、中盤のリャン・ヨンギや関口が効果的に絡む。お互いに薄い選手層の中での戦いだが、最後は気力。広島は浦和との試合を残し、さらに最終節は降格圏内の神戸との1戦。仙台は最終戦前の試合がやはり降格争いの新潟となる。神戸、新潟が優勝争いの鍵を握るだろう。

その降格争い。なんと言っても意外なのはガンバがそこにいることだ。ACLアジアチャンピオンズリーグ優勝など輝かしい歴史を持つが、10年間チームを指揮した西野監督の退任から歯車が変わった。セホーン監督は公式戦開始から5連敗で3月に早くも交代。ACLも日本チームとしては初めて予選リーグで敗退。リーグ戦も12戦で2勝と低迷。中でも守備は日本代表今野を補強したにもかかわらず、ザル状態だった。夏場にレアンドロ、家長が復帰しチーム力は上がったが、先行しても追いつかれるケースが多く、勝ちきれない。脱出まで勝点2差。日本代表の守備の要今野とゲームメーカー遠藤を要して降格では格好がつかない。新潟は脱出まで勝点5差。かなり厳しい状態だ。地元熱狂的なファンの後押しが力となるか。大宮は7月に補強したズラタンが大当たり。スベロニア代表を振っての大宮移籍。先週の柏戦ではハットトリックを達成。攻撃の要になっている。神戸は開幕連勝のあとの5連敗。5月にも5連敗で監督が西野元ガンバ監督に交代。先週も1-3の劣勢から同点に追いついた。残り4戦は横浜・東京・柏・広島と上位対決だけに厳しい状況だ。ただ西野監督にも意地があるだろうから、どういう戦い方をするかは興味深い。4チームのうちどこが残留できるかは最後まで判らない。

J2は残り2試合。甲府は昇格を決めていて自動昇格は1チーム。今年から残り昇格1チームは3位~6位の4チームで昇格をかけたトーナメント戦となる。現在京都が2位だが、3位湘南との差は勝点1。さらにその後に大分、横浜、千葉と続く。7位のV東京も湘南との対決があるのでチャンスはある。このJ2の昇格争いも目が話せない。またJ1は31・32節の間にW杯予選で10日間の休みがある。代表に選手を招集されないチームは有利になるとも言える。どんな結果が出るか、今年も終盤が熱いJリーグだ。

[ビハインド・ザ・ゲーム/スポーツライター・鳴門怜央]
《NewsCafeコラム》
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