就職先だけで成功か、失敗かを測れれるほど… | NewsCafe

就職先だけで成功か、失敗かを測れれるほど…

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神奈川県では、県内の私立小学校入試の"解禁日"にあたる10月23日、各地の小学校で試験が行われ、2013年度入学者の受験シーズンが幕開けした。神奈川県内の28校でつくる県私立小学校協会が定めた小学校入試の解禁を皮切りに、来年3月まで中学、高校、大学、専門学校などの入学試験に受験生が挑む。日本屈指の名門校として有名な、横浜市中区山手町の横浜雙葉小学校では、保護者と一緒に受験生が続々と来場。保護者たちは緊張で顔をこわばらせる子どもたちに、「頑張って」と声を掛けて、励ます風景が見られた。これは小学校受験の話だが、話題を変えて、大学受験を見てみる。最近の大学進学志望者の学部別の人気度は、国公私立ともに社会科学系(法律・経済など)で志願者が減少している。それに反して理・工・農の自然科学系と医療系で志願者が増加している。特に私立大では、社会科学系の志願者はこの2年で約9万人(約1割)も減少している。これは、不況による大学新卒の就職難が影響を及ぼしていているという。就職に有利か不利かで志望する大学の学部は選ばれているようだ。さらに、理工系の人気と同様、資格所得への志向も根強いようで、地元での就職が望める教育系にも人気が集まっているという。大学選びの段階で既に卒業後の就職の事が最も優先されている。この記事の冒頭で記した小学校受験も当然、その先の学校、つまりいい中学、高校に入学する為にするものだ。そして、いい大学を目指すのはいい就職先を求めるから。さらに上位の学校へ進学する為に、常に受験勉強を続けていても、必ずしも志望校に入学できる訳ではない。さらに、今の不景気な世の中で、一部に「超高学歴のニート」がいる事もニュースなどで度々報じられる。そのようなニュースを見ると、やはり「エッ!?」と驚かされる事もあるだろう。果たして受験は人生を決めてしまうものなのだろうか。
そこでNewsCafeのアリナシコーナーでは「受験で人生決まると思う。これってアリ?」という調査を実施。結果と共にさまざまな意見をご紹介しよう。

【アリ…36.2%】
■全てでは無いよ、もちろん。でも、ある程度の影響はあるはず。
■少なくとも選択肢は広がる。
■入学する学校の影響、環境は関係があると思う。
■どこに進学したかにより、出会いも運命も変わるからね。
■悲しいかな少なくても現社会は影響有りかと…。
■受ける学校である程度決まったな~と今になって思う。
【ナシ…63.8%】
■高学歴が成功者じゃない!学歴なくても社会に適応出来る人が勝ち組です。
■人生は死ぬまで変えられる。
■学力だけで乗り切れる程、社会も人間関係も単純じゃない。勝負は社会に出てから!!
■そんな事で決まったら、人生苦労しない。
■人生は努力と時の運かも。
■昔はそうかも。今はいい大学を出てもフリーターとか無職の人が結構いるよ。
■高学歴でも仕事で使えない人間は多い。知識だけでは無意味。
■受験は知識。人生は知恵。中卒でも成功者はいっぱい居るじゃないですか。
【ナシ派】が全体の6割以上を占めた。【アリ派】を見てみると、「すべてではないが、その先の選択肢を広げる」「よりよい出会いもあるのでは?」という意見が多かった。例えば、大学の中でも現在、明治大学が最も多くの志望者を集めている。今年春の入試志願者数は11万3320人で入試志願者数で3年連続1位となった。多くの受験者から人気を得るのは、「就職に有利」だけが原因ではない。最近では芸能界やスポーツ界で活躍中の卒業生や在学生が話題となり、イメージアップ効果につながっている。卒業生にはプロサッカー選手の長友佑都、俳優の向井理、女優の北川景子、井上真央など、若者から支持されている人気者も多い。中でも女優、井上真央は大学卒業間もない頃に、本格的に芸能活動を再開しテレビ出演して、大学で学んだ事を質問された。文学部に在籍し、演劇論を専攻した彼女は卒論テーマに故人、名女優の杉村春子を選んだ。芸能活動で大学に通う時間はなかったのでは、と尋ねられ、「単位取得のため在学中は芸能活動をかなりセーブした」と語り、それでもついて行けない講義については、いい友人たちに恵まれたと語った。講義の後に学食で個人授業を受けていたという。大学、ひいては学校生活が井上や彼女を取り囲む友人たちに出会い、そのほかいい人生経験を与えていたのかもしれない。一方、【ナシ派】を見てみると、「学歴ではなく、社会に出ていかに適応できるかが大事」という意見に集中している。これは具体的な名前を挙げればきりがないほど、中卒、高卒の政財界人などをいる事を見てみればわかるだろう。

連日報道される一流、大企業の大リストラ。そのような企業に入社できるのは多くの場合、現状では一流校出身者たちだ。高学歴という看板だけで生きている人はその時、厳しい選択をしなければならないかもしれない。

[文:羽生弘]
《NewsCafeアリナシ》
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