インフルエンザの予防接種、あなたは? | NewsCafe

インフルエンザの予防接種、あなたは?

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今年の冬は高熱や激しいせきが続く「マイコプラズマ肺炎」が、流行する気配が見られるという。既に全国各地でその症状を疑われる患者が、多く病院で診察を受けている。国立感染症研究所が全国で定点観測をしている医療機関で9月下旬の1週間に確認した感染者の数は、栃木県と群馬県で特に多かった。「マイコプラズマ」の症状の特徴は熱と頭痛、乾いたせき。熱が下がってもせきは数週間続く。中耳炎や髄膜炎を併発することもある。患者の大半は30代以下で、10代が最も多い。ただ、天皇陛下が昨冬に罹患(りかん)されたように、大人も注意が必要だ。感染経路はだ液の飛沫(ひまつ)や体の接触が多い。効果があるワクチンはなく、手洗いやうがいといった一般的な予防策が大切になる。歳末、年末年始はこのほかにも例年インフルエンザやノロウィルスも流行することから、今年はマイコプラズマとの三重苦になる可能性がある。この病気に効き目がありそうなワクチンの類は先に書いたように今のところはないが、毎年流行するインフルエンザには、「予防接種」というものがある。ある程度年齢を重ねた人なら、小中学校時代になどに学校で受診した経験があるかもしれない。しかし、社会人となった今も予防接種を継続して受けているだろうか。
そこでNewsCafeのアリナシコーナーでは「インフルエンザの予防接種はする。これってアリ?」という調査を実施。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。

【アリ…46.1%】
■仕事上、義務です。病院勤務だから卵アレルギーの人以外ほぼ必至。
■毎年打ってますよ。他人にも自分にもうつさない為にね。
■職場で義務付けられています。色んな人と接する仕事ですから。
■感染しても重症化しない為に、毎年、接種してる。
■昔は学校で義務づけられてなかったっけ?水銀の体温計が懐かしい。
■社会人として必ず接種する。自分だけの事じゃ無いからね。

【ナシ…53.9%】
■注射を打った方がいいんでしょうけど。
■あれは予防接種じゃないよ。厚労省の説明不足。誤解されすぎ。
■成人してからはやってない。面倒くさくて。
■型が違ったら意味ないですし。
■しないよ。打ってもインフルエンザになった人いる。
■前年のインフルエンザを元にしてるから新型には効かないんでしょ?
■これは「かかっても重くならないため」です。
■有料、有リスク、効果は疑問。私は保温・ビタミン・香味野菜で自衛しています。

【ナシ派】が半数以上を占める結果に。【アリ派】の意見を見てみると、「医療関係の職業だから」「接客業だから」など、職業上、受けているという回答が目立つ。一般に医療関係者は普通は予防注射を打つものと思いがちだ。しかし、医療関係者の中でも限られていた。つい先日、10月17日に政府の新型インフルエンザ等対策有識者会議の分科会が開かれ、ワクチンの優先接種の対象になる医療従事者の範囲について、もっと広げていく方針になった。インフルエンザ患者を診療する従事者以外も、「緊急の生命保護に関与する者など、一定の要件を満たす場合」には対象に当たることになった。現在想定されているのは、緊急手術があり得る脳外科や心臓外科の従事者らだという。一方、【ナシ派】を見てみると、「受けたほうがいいと思うけど受けていない」や「予防接種と言っても前年のものをベースに作られるワクチンには絶対的な効き目はない」といった否定派の声が聞かれた。そのほかには、「厚生労働省の説明不足」を指摘する人もいた。攻め込まれ気味の厚生労働省だが、ホームページには「インフルエンザQ&A」と題して、必死に国民にアピールしようとしている。そこに書かれている内容の中には「ワクチンで防ぐことはできません。まずウイルスを近づけないように手洗いやうがいなどが重要になります」と、しっかり断っている。【ナシ派】の意見で数多くの人が答えたように、予防接種をしさえすれば、絶対にインフルエンザにはかからないと言えない事を認めているのだ。

インフルエンザは発症後、多くの人は1週間程度で回復する。しかし、中には肺炎や脳症などの重い合併症が現れ、入院や時には命を落とす事もあるのがインフルエンザでもある。予防接種にはかかった場合に、症状を重くしない効果もある事は覚えておいた方がいいかもしれない。

[文:羽生弘]
《NewsCafeアリナシ》
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