"普通"とは「特筆すべき属性を持たない状態」を指します。しかし一方で「一定基準を満たしている」と肯定的に使われることもあれば「どこにでもありふれている、新鮮味がない」など"凡庸"を思わせる使い方もされる、不思議な言葉ですね。さらに、近年の若者の間では「普通に良い」のように、特に問題がないことを表す言葉としても使われるなど"普通"の意味は広がっています。「普通が一番」とは昔からよく聞くフレーズですが、衣食住が満たされた現代日本人は、この言葉をどう捉えているのでしょうか。
そこで、NewsCafeのアリナシコーナーでは「"普通"が一番幸せ?」という調査を実施しました。結果とともにさまざまな意見をご紹介します。
【アリ…88%】
■上を見たらきりがない…雨風しのげてご飯が食べれる、これが幸せ!
■病気を患い、震災に遭い…でも生きてるから。平凡=普通って事。
■東日本の人は痛感したと思います。普通に暮らせるのが一番。
■不幸はもちろん嫌ですが恵まれ過ぎもどうかと思います。
■足るを知ることこそ幸せへの近道!!
■ご飯が美味しく食べられるだけで幸せ。
■何でもないような事が~、幸せだったと思~う~!
■普通で平穏な生活こそ、簡単には得られないから。努力の賜物。
■その通り。デモ普通に暮らしている時は気付けなかったバカな私…。
■みんなが健康で幸せに暮らせますように。
【ナシ…12%】
■普通て何が基準なのさ。
■どこからが普通? 私は衣食住に困らないのが一番の幸せです。
■平均よりお金があれば尚更いい。
■母子家庭だけど幸せ。一般的には普通じゃないでしょ(笑)?
■人生一度きりなのにそんなじゃつまらない。
■負けず嫌いだから普通じゃ駄目だ! 差を付けたい!
■ピークがあった方が平の良さが分かるようになると思います。
■特別な幸福を求めているので、普通だけでは満足しないです。
9割近い人が【アリ派】に投票する圧倒的な結果になりました。また【ナシ派】に投票した人のコメントの大半は「普通の定義がわからないので」というもの。確かに"普通"は人によって違うものですが、この場合は個々人の"日常"と捉えていいでしょう。
【アリ派】からは「震災を経て"普通"の大切さを知った」という意見が多く寄せられ、この上ない説得力が感じられました。圧倒的な"非日常"を体験して初めて"日常"の価値を思い知る…病気や怪我をした時に健康のありがたみを感じるのと似ているかもしれません。
現在の"日常"が不満ならば変える努力をすればいいまでの話ですが、その"努力できる状況"すら"日常"に支えられていることを忘れずにいたいものです。
[文・野村裕子]
[写・chanchan222]
《NewsCafeアリナシ》
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