厚生労働省の人口動態統計によると、昭和22年の"平均初婚年齢"は男性が26.1歳、女性が22.9歳。しかし、その後の推移はと言えば徐々に上昇するばかりで、平成15年には男性29.4歳、女性27.6歳。近年では男性平均が30歳を超え、2011年の調査では30・7歳、女性が29・0歳となっている。
世の中に情報が溢れ、様々な選択肢が生まれれば、結婚という制度がなくても生きていけると判断する人が増えるのは自然の流れ。その一方で、結婚したい気持ちはあっても経済面で難しいなど、個々人の事情も細分化している。しかし、そういった統計とは別に「付き合う相手は結婚を見越して」という概念が廃れたわけではないだろう。
そこでNewsCafeのアリナシコーナーでは「結婚願望なしの恋人はアリ?」という調査を実施。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…36%】
■結婚が全てではないし、お互いさまなら良いのでは。
■付き合う=結婚じゃないでしょ。
■結婚しない方が上手くいくカップルもある。
■遊びのつもりはないけど今まで結婚願望なかったんで。
■ないと言ってからの付き合いなら良し。
■結婚前提って言われても、気が変わったら別れるんでしょ?
■付き合ううちに出てくることもある。結婚するために付き合うの?
■年齢にもよるし、双方の考え方にもよる。
■恋愛に制度を持ち込むことは野暮。そもそも別次元の話だから。
■付き合い始めたばかりなら無くても良いと思う。
【ナシ…64%】
■結婚がゴールとは思いませんが、遊びなら早く言ってほしいです。
■結婚はないと明言する人は気持ちが軽く見える。私なら他を探す。
■未来図が描けない恋人なんて恋人じゃないよね。
■「結婚するつもりはない」なんて言われたら「じゃあ別れよう」ってなる。
■そんなの嫌だ。いろんな欲求不満のはけ口になるだけじゃん。
■そんな人は友達の関係で十分。結婚したくなってしまった時が辛い。
■したくない人は、したくない人同士でお願いします。
■むきだしにされたら、少し寂しい。
■好きならずっと一緒にいたいって思うのは当然じゃないのかな…。
■付き合う以上は子供が出来る可能性がある。そこまで考える。
結果は【ナシ派】が約6割以上と多数派。とはいえコメントには「最初から考えているわけではないけれど」との前置きも多くありました。"願望"の有無は、相手と向き合って初めて実感できるものだという意見です。同様のコメントで【アリ派】に投票するケースもあり、一概にくくるのは難しいという印象でした。
ですが【ナシ派】の「結婚するしないは別として、そう思える人とお付き合いしていたい」「別れる事になっても良い、と思われている事が虚しかった」というコメントには説得力がありました。交際から即座に結婚を考えるとまではいかなくても、はじめから"結婚はあり得ないもの"としての付き合いは悲しい、という話ですね。
[文・野村裕子]
[写・Rock&Ice]
《NewsCafeアリナシ》
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