個人の自由か社会のマナーか…「すっぴんで仕事」はアリ? | NewsCafe

個人の自由か社会のマナーか…「すっぴんで仕事」はアリ?

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「化粧は社会人女性のマナー」とは、よく耳にするフレーズですね。しかし、この考えがまかり通っているのは日本くらい。化粧とは「年齢や職業に関係なく、したい人がしたい時にするものであり、個人の自由である」というのが欧米社会の常識なのだそうです。
この差は、日本においては化粧が「おしゃれ」以前の「身だしなみ」であると捉える文化があることを指しています。では、この「化粧は身だしなみ」という風習、いったいいつからできたものなのでしょう。
鎌倉への陸路の入口である鎌倉七口のひとつ「化粧坂(けわいざか)」。この地名からもわかるように、化粧は古くは「ケワイ」とも読まれ、その場合は「身だしなみを整える」と言う意味で使われたそうです。古くからの習慣が今日の社会通念に繋がっているのかもしれません。
そこでNewsCafeのアリナシコーナーでは「すっぴんで仕事はアリ?」という調査を実施しました。結果とともにさまざまな意見をご紹介します。

【アリ…52%】
■職種による。あと敏感肌の場合とか。不潔じゃなきゃ良いよ。
■すっぴんで差し支えない職場なので化粧はしていません。
■化粧しない=女として終わってるって考えが嫌。
■アレルギーの人もいるでしょ? 化粧しなきゃダメは偏見では?
■汗だくで作業するような職なら化粧は却って邪魔。
■食品を調理や加工したりする仕事はメイク禁止じゃない?
■厚化粧の臭いをプンプン振り撒かれるより遥かにいい。
■毎日毎日めんどくさいんだよ!!
■看護師、保育士など厚化粧よりずっといいでしょ。
■素っぴんでも差し支えない職業を選択してます。毎日化粧面倒。

【ナシ…48%】
■職種にもよりますが、社会人として、女性として、マナーでは?
■接客業ですから、フルメイクです。すっぴんなんてありえない!
■職種や肌質にもよるが、女が終わってるみたいでイヤだなぁ。
■大半の社会人はマナーとしてするべきでは?
■スッピンなんて周りに迷惑なぐらい劣化してる(苦笑)。
■ファンデーションが無理でもせめて口紅と眉毛はしてから出る。
■スッピンで人前に出られる人がうらやましい。
■だからスッピンって失礼なんだって。自分のためでなく相手のため?
■化粧は男性のネクタイのようなもの。と教わりました。
■営業職ではスッピンは恥ずかしい事だと上司が力説していた。

結果はほぼ半々ながら【アリ派】がやや多数派。【アリ派】からは「肌質や職種は人それぞれ。一概に決めつけるのはおかしい」という声が最も多く寄せられました。近年では化粧品アレルギーにまつわる事件も多く、用心する人が増えている傾向もあるようですね。また、アレルギーとまではいかずとも、化粧をすることで肌の状態が悪化する人もいるはずです。
しかし【ナシ派】からは、「常識」「身だしなみ」「ファンデーションがダメなら眉や口紅だけでも」とのコメントが多数。「化粧」が仕事の上で必要かどうかは別として、化粧品業界やメディアが長年心血を注いで根付かせてきた風習であることは間違いありません。「バレンタインデーに何故チョコレートを配るのか」に似たようなもので、その感覚を即座にナシにする、というのは難しそうですね。

[文・野村裕子]
[写・kaibara87]
《NewsCafeアリナシ》
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